公園の概要
わんぱく王国は、1995年にふるさと創生事業の一環として開園しました。このプロジェクトは、阪南町(現在の阪南市)が設立したふるさと創生事業検討委員会により企画されました。交付金の用途として、市民から意見を募集し、「自然豊かな公園での交流」をテーマに公園建設が決定されました。交通アクセスや地域の歴史を考慮し、山中渓駅周辺が建設地として選ばれました。
主な施設とアトラクション
ローラーエクスプレス
ローラーエクスプレスは、1995年の開園時に設置された全長200メートルのすべり台です。最大傾斜32度の急斜面を滑り降りるスリル満点のアトラクションで、最後には恐竜「ディメトロドン」の口の中に滑り込む仕掛けが特徴です。この恐竜は全長21メートルで、口の中に入ると吠えるセンサーが設置されています。
わんぱく砦
公園の山頂にある木造3階建ての展望塔です。標高約210メートルの位置にあり、ここからは大阪湾や関西国際空港を一望できます。天候の良い日には絶景を楽しむことができ、家族連れやカップルにも人気のスポットです。
ジャックと豆の木
急斜面に設けられたカラフルなアスレチックコースで、トンネルや階段を登るコースが「ジャックと豆の木」の物語を思わせることからその名が付けられました。延長約74メートルのコースは、子供たちに大人気です。
水辺の広場
園内には小さな子供でも安心して遊べる水遊びエリア「水辺の広場」があります。水深が浅いため、安全に楽しい時間を過ごすことができます。この施設は6月から8月末まで利用可能です。
わんぱく広場
幼児向け遊具やベンチ、花壇がある広場です。家族でお弁当を広げたり、ボール遊びやフリスビーを楽しむのに最適です。
バーベキューコーナー
公園内には予約制のバーベキューエリアもあり、アウトドアを満喫することができます。利用期間は4月から10月末までで、予約は阪南市商工会で受け付けています。
山中渓桜祭り
山中渓周辺は、江戸時代に熊野街道(紀州街道)の宿場町として栄え、「泉州の奥座敷」として知られています。地域活性化を目指した住民たちによる桜の植樹活動が始まったのは1974年頃のことです。その結果、現在では約1000本の桜が咲き誇り、毎年3月下旬から4月中旬にかけて見頃を迎えます。
1990年に初開催された桜祭りは、2002年にリニューアルされ、現在ではステージショーや写真展、夜間の桜のライトアップなどが行われています。訪れる観光客は年々増加し、2010年には約11,000人が訪れました。
アクセスと利用案内
最寄り駅
JR阪和線「山中渓駅」下車すぐ
駐車場
140台収容可能で、普通車は500円、大型車は1,500円の駐車料金が必要です。ただし、身体障がい者手帳などをお持ちの方は無料となります。
開園時間
午前9時30分~午後4時30分(5月1日~9月30日は午後5時まで)
休園日
毎月第3水曜日および年末年始(12月29日~1月3日)
わんぱく王国は自然と触れ合いながら家族や友人との楽しいひとときを過ごせる魅力的な公園です。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。