豊かな自然と観光名所
犬鳴山は「大阪府 緑の百選」にも選ばれるなど、地元に深く愛される場所です。渓流沿いには七宝瀧寺(しっぽうりゅうじ)参道があり、渓谷美が魅力的です。行者の滝をはじめ大小48もの滝が点在し、特に修験場として知られる行者の滝では滝行体験も可能です(事前予約制、有料)。
犬鳴山温泉
犬鳴山のふもとには「犬鳴山温泉」があり、大阪府唯一の温泉郷として知られています。温泉郷は数軒の旅館が川沿いに並ぶ静かな山間のエリアです。泉質はナトリウム - 炭酸水素塩泉で、美肌効果が期待される純重曹泉を楽しめます。効能はリウマチ、神経痛、胃腸病、皮膚病など多岐にわたります。
犬鳴山の伝説と由来
地名の由来
犬鳴山という名前は、七宝瀧寺の山号「いぬなきさん」に由来しています。伝説によると、宇多天皇の時代、猟師が連れていた犬が激しく鳴き出したことで、大蛇の危険から猟師を守ったという逸話があります。犬は主人のため命を落とし、これを悔いた猟師は僧となり、愛犬を供養したと伝えられています。この話に感動した天皇が「犬鳴山」と命名したとされています。
修験道の霊場としての歴史
犬鳴山は真言宗犬鳴派の本山、七宝瀧寺がある霊場です。役小角が661年に開山したと伝えられ、日本有数の修験道場の一つとして知られています。かつては葛城二十八宿修験道の中心地として重要な役割を果たし、多くの修験者が集いました。南北朝時代には隆盛を誇りましたが、豊臣秀吉の根来攻めで一時衰退しました。その後、復興を遂げ、今日の姿に至っています。
アクセス情報
犬鳴山へのアクセス
犬鳴山は関西国際空港からのアクセスが良く、空港から最も近い温泉地としても知られています。車での訪問には便利な駐車場も整備されています。また、公共交通機関を利用して訪れることも可能です。関西の自然を堪能しながら、静かな時間を過ごせる観光スポットとして、多くの人々に親しまれています。
観光の魅力
犬鳴山では、渓流の美しい風景や七宝瀧寺参道での散策を楽しめるほか、温泉でのんびりとした時間を過ごすことができます。さらに、周辺には滝や渓谷が点在しており、修験道の歴史を体感できる貴重な場所です。豊かな自然と伝説の残る犬鳴山は、訪れる人々に癒しと感動を与える観光地です。