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犬鳴山温泉

(いぬなきやま おんせん)

犬鳴山温泉は、大阪府泉佐野市大木犬鳴に位置する温泉地で、かつて「犬鳴温泉」と呼ばれていました。 この温泉郷は「山乃湯」という源泉の入浴施設を中心に、数軒の旅館が樫井川の上流沿いに点在しています。

大阪府内では唯一の温泉郷であり、古くは修験道場として栄えた歴史があります。 1300年以上の歴史を持つ修験道の地であり、温泉がある山域は960年頃の「義犬伝説」にもゆかりがあります。

犬鳴山温泉は関西国際空港からも近く、「世界に最も近い温泉郷」としても知られています。空港からのアクセスの良さから、国内外の観光客に人気があります。

泉質と効能

犬鳴山温泉の泉質は以下の通りです。

泉質

泉温と効能

泉温は16~20度と低めですが、以下のような効能があります:

犬鳴山の自然と歴史

自然の豊かさ

犬鳴山は大阪府泉佐野市に広がる犬鳴川渓谷を中心とした山域で、「金剛生駒紀泉国定公園」に指定されています。 渓流沿いの景観は「大阪府 緑の百選」にも選ばれています。

滝と修験場

山中には「七飛瀑」と呼ばれる七つの滝をはじめ、大小48の滝があります。その中でも「行者の滝」は修験場として有名で、一般の一日体験も可能です(要予約)。

義犬伝説

「犬鳴山」の名は、義犬が主人を守るために大蛇に立ち向かったという伝説に由来します。この伝説は天皇にも感動を与え、寺院に「犬鳴山」という山号が与えられたと伝えられています。

七宝瀧寺の歴史

犬鳴山には真言宗犬鳴派の本山「七宝瀧寺」があり、役小角が661年に開山したとされています。この寺院は「葛城修験道」の中心地として古くから信仰を集めてきました。

修験道の霊場としての地位

犬鳴山は、葛城修験道の根本道場として重要な役割を果たしてきました。南北朝時代には僧侶が滞在し修行を行い、室町期には隆盛を極めましたが、豊臣秀吉による戦火を受け一時衰退しました。その後、再建され現在の姿に至っています。

アクセス方法

公共交通機関

自動車

大阪府道・和歌山県道62号泉佐野打田線を利用。関西空港から南東、和歌山県との県境近くに位置しています。

まとめ

犬鳴山温泉と犬鳴山は、歴史と自然が融合した魅力的な観光地です。温泉での癒しと山岳地帯での体験を通じて、大阪府の新たな一面を発見してみてはいかがでしょうか。

Information

名称
犬鳴山温泉
(いぬなきやま おんせん)

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