所蔵品の特徴
所蔵品は順次寄贈され続けており、現在では国宝2件、重要文化財29件を含む約11,000点が収蔵されています。これらの多くは久保惣コレクションで、収集された年代や経緯により「第一次」から「第五次」までのコレクションとして区別されています。
主な収蔵品
久保惣記念美術館には以下のような貴重な収蔵品が含まれています。
日本絵画
- 歌仙歌合 - 平安時代の歌人の肖像と和歌が描かれた作品
- 宮本二天筆 枯木鳴鵙図 - 剣豪として有名な宮本武蔵の作品
- モネ『睡蓮』(1907年) - 西洋画家クロード・モネによる名作
重要文化財
この美術館には、以下のような重要文化財も所蔵されています。
- 紙本著色山王霊験記 - 京都の蓮華寺伝来の作品
- 紙本著色伊勢物語絵巻 - 御物の一部として保存されている作品
彫刻・陶磁
- 黄瀬戸立鼓花生 - 黄瀬戸焼の美しい花瓶
- 響銅水瓶 - 響銅でできた水瓶
新館の展示品
新館には、モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、ピカソ、ロダンなど西洋近代の名だたる画家や彫刻家の作品、そして中国の工芸品が展示されています。
施設概要
美術館は本館と新館の他、以下のような施設も備えています。
- 和泉市久保惣市民ホール - 音楽などのイベントに利用されるホール
- 和泉市久保惣市民ギャラリー - 地元市民の作品発表の場として利用可能
- 和泉市久保惣市民創作教室 - 市民が芸術や工芸の創作活動を行える場
アクセス
和泉市久保惣記念美術館へのアクセス方法は以下の通りです。
鉄道・バス
- 泉北高速鉄道線「和泉中央駅」から南海バス「美術館前」停留所まで約10分
- JR西日本阪和線「和泉府中駅」から南海バスで約30分
- 南海本線「泉大津駅」から南海バスで約40分
自動車
阪和自動車道の岸和田和泉ICから約3分の距離にあり、終日無料の駐車場(約100台収容)も利用可能です。
おわりに
和泉市久保惣記念美術館は、豊富な東洋美術品や西洋近代美術を所蔵している美術館として、地域の文化・芸術の発信拠点となっています。国内外の名品を一堂に鑑賞できる機会を提供し、訪れる人々に新たな発見と感動を与える場所です。