歴史館の概要
1996年(平成8年)5月18日に開館した歴史館いずみさのは、泉佐野市に残る歴史遺産を後世に伝え、地域の歴史文化に対する理解を深めることを目的としています。展示内容は、特に中世に泉佐野市に存在した九条家の荘園・日根荘(ひねしょう)に焦点を当て、当時の荘園村落や人々の生活様式などを再現しています。
展示内容
歴史館いずみさのでは、常設展「中世荘園の人びと」や、荘園の様子を細かく再現したジオラマなどを展示し、訪れる人に中世の泉佐野地域について深く学ぶ機会を提供しています。
主な展示物
- 荘園村落1/200ジオラマ - 神社、武士の居館、村落などを精密に再現した模型
- 鎌倉時代末期の荘園絵図 - 和泉国日根野村の荒野開発に関する絵図の複製品
- 九条政基の日記『政基公旅引付』 - 中世貴族の日常や旅の記録
- 江戸時代から近代までの泉佐野市の歴史資料 - 当時の文化や生活様式に関する貴重な資料
- 考古資料 - 様々な時代の泉佐野市周辺で発掘された品々
さらに、特別展や企画展も随時開催され、泉佐野市およびその周辺地域にまつわる歴史や文化について深掘りした展示が楽しめます。
施設の愛称について
「レイクアルスタープラザ・カワサキ 歴史館いずみさの」という愛称は、カワサキが応募して命名権を取得したことに由来します。2014年(平成26年)4月1日からこの名称が採用され、5年間の契約後、さらに5年間延長されていることから、地域にも定着しています。
施設情報
歴史館いずみさのの利用に関する基本情報を以下にまとめます。
開館時間
開館時間は午前9時から午後5時までで、入館受付は午後4時30分までです。
休館日
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始、展示替え期間が休館日となります。
入場料
基本的な入場は無料で提供されていますが、一部の特別展示では別途観覧料が必要な場合があります。
アクセス方法
歴史館いずみさのへのアクセスは電車や車、バスで便利に訪れることができます。
電車でのアクセス
- 南海電気鉄道南海本線「泉佐野駅」より徒歩約20分
- JR西日本阪和線「熊取駅」より徒歩約20分
車でのアクセス
- 阪和自動車道「泉佐野IC」から国道26号「泉佐野市役所前交差点」を右折
- 阪神高速4号湾岸線「泉佐野北IC」から国道26号「泉佐野市役所前交差点」を右折
バスでのアクセス
- いずみさのコミュニティバス中回り「総合文化センター」バス停から徒歩約2分
- 南海ウイングバス「泉佐野市役所前」バス停から徒歩約5分
その他の施設
歴史館いずみさのは、泉佐野総合文化センターの一部として運営されており、周辺には文化会館(泉の森ホール)や市立図書館、生涯学習センターなども併設されています。これらの施設は、同じ駐車場を共有しており、訪問の際には駐車場の利用も可能です。
キャラクター紹介
泉佐野市をPRするためのキャラクター「しょうくん」と「ひねのちゃん」も、歴史館のマスコットとして活躍しています。地域の魅力を紹介しながら、子どもから大人まで楽しめる施設づくりが行われています。
歴史館いずみさのは、地域の歴史に触れることができる場所として、多くの観光客や地元住民に親しまれています。泉佐野市の文化や歴史に興味のある方は、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。