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一岡神社

(いちおか じんじゃ)

一岡神社は、大阪府泉南市にある神社で、「一丘神社」とも書かれます。 地元では「祇園さん」として親しまれており、地域の歴史と深く結びついています。 この神社は古代仏教寺院「海会寺(かいえじ)」の跡地に建てられており、神仏習合の歴史が色濃く残る場所でもあります。

祭神

一岡神社では以下の神々が祀られています。

主祭神

建速須佐之男尊(たけはやすさのおのみこと)

相殿神

稲田姫尊(いなだひめのみこと)、八王子命(はちおうじのみこと)

配祀神

菅原道真(すがわらのみちざね)、誉田別命(ほんだわけのみこと)

歴史

一岡神社の創建年代は不詳ですが、欽明天皇元年(539年)に創建されたと伝わります。 崇峻天皇5年(592年)、聖徳太子(厩戸皇子)がこの地に海会寺を建立した際、 神社の名称を「海営宮(かいえいぐう)」に改め、その鎮守としたとされています。

織田信長による雑賀攻め(1577年)の際に焼失しましたが、文禄5年(1596年)に村民や氏子の手で再建されました。 また、1907年(明治40年)には熊野九十九王子の一つである厩戸王子を境内に移し、市杵島神社として合祀しています。

境内の見どころ

本殿と拝殿

本殿と拝殿は、かつて海会寺の金堂があった跡地に建てられています。 拝殿の東側には金堂の礎石が残されており、当時の姿を偲ぶことができます。

海会寺跡

境内には海会寺の歴史的な跡地が点在しており、以下のような見どころがあります。

摂・末社

境内には以下の摂末社があります。

文化財

一岡神社の境内には、国指定史跡「海会寺跡」や大阪府指定史跡「厩戸王子跡」など、貴重な文化財があります。

祭事

例祭

一岡神社では、毎年10月の第2土曜日と日曜日に例祭が執り行われます。 地域の人々が集い、賑わいを見せる大切な行事です。

アクセス

一岡神社は、JR阪和線「和泉砂川駅」から徒歩約20分の場所に位置しています。 また、府道64号(熊野街道)を挟んで南側には「古代史博物館」があり、 併せて訪れることで地域の歴史をより深く知ることができます。

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まとめ

一岡神社は、古代から続く歴史と文化が息づく神社であり、 海会寺跡を含む貴重な史跡や美しい神社建築を楽しむことができます。 地元の人々にとって大切な信仰の場であり、観光客にもぜひ訪れてほしいスポットです。

Information

名称
一岡神社
(いちおか じんじゃ)

堺・泉南

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