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矢作神社(別宮八幡)

(やはぎ じんじゃ)

矢作神社は、大阪府八尾市南本町に鎮座する由緒ある神社です。式内社に列し、旧社格は郷社とされています。また、「別宮八幡」とも呼ばれるほか、「矢作」を「やつくり」と読むこともあります。歴史的背景や文化財が豊富で、地域の信仰の中心として多くの人々に親しまれています。

概要

矢作神社の所在地は、かつて物部氏の傍系一族である矢作連の屋敷跡であったと伝えられています。この神社は、矢作連の氏神として建立されたと考えられています。

11世紀には、石清水八幡宮の掃部別宮(八尾掃部別宮)としての役割を担い、江戸時代には石清水八幡宮の掃部奉仕を行っていました。これが「別宮八幡」と呼ばれる由来です。

境内には数本の大きなクスノキが茂り、特に社前に立つ大銀杏はその特徴的な乳房状の突起で知られています。この樹皮を煎じて飲むと母乳の出が良くなるという言い伝えがあり、多くの人々に信仰されています。

祭神

矢作神社の主祭神は経津主命です。また、以下の神々が配神として祀られています。

境内

境内には趣深い建築物や自然があり、神聖な雰囲気を醸し出しています。

本殿と拝殿

矢作神社の本殿は荘厳な造りで、歴史の重みを感じさせます。拝殿もまた、参拝者を迎える立派な建物です。

大銀杏

境内の大銀杏は特に有名で、2017年に枝折れしたものの、その存在感は健在です。この木は地元のシンボルとして親しまれています。

摂末社

矢作神社の境内には以下の摂末社が鎮座しています。

文化財

矢作神社は、歴史的な文化財を有する神社でもあります。特に有名なのが「三角縁神獣鏡」です。この鏡は境内から出土したとされ、八尾市指定有形文化財に指定されています。現在は大阪市立美術館に保管されています。

祭事

矢作神社では、年間を通じて以下の祭事が行われています。

交通アクセス

矢作神社はアクセスの良い立地にあり、近鉄大阪線「八尾駅」から徒歩数分で到着できます。観光や参拝に訪れる際には、便利な交通手段を利用できます。

矢作神社は、歴史的価値と自然美を兼ね備えた神社として、地元住民だけでなく観光客にも愛されています。ぜひ一度訪れ、この神聖な空間を体感してください。

Information

名称
矢作神社(別宮八幡)
(やはぎ じんじゃ)

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