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石切劔箭神社

(いしきり つるぎや じんじゃ)

石切劔箭神社は、大阪府東大阪市に位置する神社で、神道石切教の総本山として知られています。地元では「石切さん」や「でんぼ(腫れ物)の神様」として親しまれています。

概要

石切劔箭神社は、延喜式神名帳に記載されている式内社「石切劔箭命神社二座」であり、旧社格は村社です。所在地は大阪府東大阪市東石切町にあります。

歴史

創建と伝承

石切劔箭神社の創建年代は不明ですが、伝承によれば、皇紀2年に生駒山中の宮山で可美真手命が饒速日尊を奉祀したことが起源とされています。その後、崇神天皇の時代に現社地へ遷座されたと伝えられています。

平安時代から室町時代

平安時代には『日本三代実録』に、貞観7年(865年)に従五位下の神階を授けられた記録があります。しかし、室町時代末期の兵火によって社殿と神宮寺であった法通寺は焼失しました。

近現代の再建

明治時代には村社に列せられ、1905年(明治38年)には饒速日尊が現在の本殿に合祀されました。戦後には神道石切教が設立され、当神社が総本山となりました。

祭神

主祭神として饒速日尊(にぎはやひのみこと)とその御子である可美真手命(うましまでのみこと)が祀られています。この二柱は「石切大明神」と総称されています。

境内

本社

本社には以下の施設があります。

上之社

本社の東1kmには上之社があり、以下の施設が含まれます。

文化財

重要美術品

太刀「石切丸」(銘 有成)が重要美術品に指定されています。また、太刀「小狐丸」(銘 三条宗近)も伝えられています。

天然記念物

境内の「石切劔箭神社のくす」が大阪市指定天然記念物に指定されています。

年中行事

秋季大祭

毎年10月22日に行われる祭りで、石切劔箭大神への感謝とその年の豊作を祈念します。祭りでは「御湯神楽」や神宝の一般公開が行われます。

年越大祓式

大晦日には、罪穢れを祓い新年を迎えるための大祓式が行われます。

交通アクセス

本社

近鉄けいはんな線「新石切駅」から徒歩7分。または、近鉄奈良線「石切駅」から徒歩15分です。

上之社

近鉄奈良線「石切駅」から徒歩7分です。本社からは東へ約1kmに位置します。

まとめ

石切劔箭神社は、歴史的な背景と豊かな文化財、神道石切教の中心地としての役割を持つ魅力的な神社です。伝統的な行事や見どころが豊富で、全国から参拝者を集めています。ぜひ訪れてその魅力を体感してください。

Information

名称
石切劔箭神社
(いしきり つるぎや じんじゃ)

東大阪

大阪府