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小松神社(星田妙見宮)

(こまつ じんじゃ)

小松神社は、大阪府交野市星田に位置する神社で、「星田妙見宮」の別名でも知られています。生駒山系に残る数少ない磐座信仰の霊場として、その歴史と自然環境が多くの参拝者を魅了しています。

祭神は天之御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)、高皇産霊大神(たかみむすびのおおかみ)、神皇産霊大神(かみむすびのおおかみ)で、かつては仏教では北辰妙見大菩薩、陰陽道では太上神仙鎮宅霊符神として信仰されていました。

歴史

空海と七曜の星

伝承によれば、平安時代の弘仁年間(810年~823年)に、弘法大師空海がこの地を訪れ、獅子窟寺吉祥院の獅子の窟で秘法を唱えたところ、天上から北斗七星が降り注ぎ、その一つが現在の小松神社の地に落ちたとされています。

空海はその地を「三光清岩正身の妙見」と呼び、「北辰妙見大悲菩薩独秀の霊岳」として崇め、落ちてきた星を御神体として祀ったと伝えられています。

神仏習合と七夕信仰

平安時代には「神禅寺」として知られており、河内長野市の天野山金剛寺の古文書にも「嘉承元年(1106年)9月23日、星田神禅寺」と記録されています。また、『河内名所図絵』には「織女石」として磐座が七夕に関連付けられており、江戸時代の紀行文『南遊紀行』にも「星の社」として登場します。

このように、小松神社は古くから七夕信仰の中心地として知られてきました。

創建1200年奉祝大祭

2016年(平成28年)、創建1200年を記念して「星田妙見宮鎮座1200年奉祝大祭」が行われました。この祭では地元の物産展や舞台、彗星捜索家木内鶴彦氏の講演会、河内音頭の奉納などが催され、多くの参拝者で賑わいました。

境内

御神体

御神体である「影向石(ようごうせき)」は古代の磐座信仰の象徴で、織女石(たなばたせき)とも呼ばれています。

その他の見どころ

摂末社

境内には以下の摂末社があります。

祭日

小松神社では、以下の祭日が執り行われます。

所在地とアクセス

所在地:大阪府交野市星田9丁目60-1

アクセス

桜の名所

境内は桜の名所としても知られ、交野八景「妙見の観桜」に選ばれています。春には多くの花見客で賑わい、神社の美しい風景を楽しむことができます。

Information

名称
小松神社(星田妙見宮)
(こまつ じんじゃ)

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