くずはモールは、大阪府枚方市樟葉(くずは)花園町に位置するショッピングモールで、京阪ホールディングスの子会社である京阪流通システムズが運営しています。 京阪本線樟葉駅に隣接し、沿線最大級の商業施設として親しまれています。その中でも注目すべきは、 鉄道車両展示スペース「SANZEN-HIROBA」で、歴史的価値のある鉄道車両やシミュレーターが展示されています。
1972年、樟葉駅前に開業した「京阪くずはモール街」は、日本で珍しい本格的なオープンモール形式で、松坂屋やダイエー、イズミヤを核とした大型商業施設でした。 SLのD51形51号機が保存展示され、訪れる人々に愛される場となりました。また、中央の「汽車の広場」を中心に 屋内外のモールが放射状に配置されるというユニークな設計でした。しかし老朽化や時代の変化により、2004年に一時閉鎖されました。
2005年4月14日にリニューアルオープンしたくずはモールは、京阪百貨店やダイエー、イズミヤを核とし、約170の専門店を備えた新しいショッピングモールとして生まれ変わりました。 特徴的な施設として、ファッション、飲食、エンターテインメント、住居関連商品の店舗が充実しており、家族連れから若者、シニア世代まで幅広い客層に対応しています。
ヒカリノモールでは、京阪電鉄のミュージアムゾーン「SANZEN-HIROBA」が注目を集めています。ここでは、 初代3000系特急車「3505号車」が展示されており、鉄道ファンにはたまらないスポットです。さらに、鉄道シミュレーターで運転体験が可能で、 子供から大人まで楽しめる場所となっています。
飲食エリア「ダイニングストリート」は、開放感のある設計が特徴で、関西初出店のレストランも多く揃っています。 2023年にはさらにテラス席を増設するなど、訪れる人々に快適な食事体験を提供しています。
南館3階には、2014年にオープンした「TOHOシネマズくずはモール」があり、10スクリーンを備えたシネマコンプレックスです。 西日本初のTCXやドルビーアトモスの導入により、臨場感あふれる映画体験が楽しめます。
2023年には、「フードマルシェ」の拡充や「SANZEN-HIROBA」の展示内容を充実させるなど、さらなる魅力向上が図られました。 京阪グループの中期経営計画の一環として、地域の魅力を発信する拠点としての役割を強化しています。
くずはモールは、京阪本線樟葉駅から直結しており、電車でのアクセスが非常に便利です。また、広い駐車場を備えており、 車で訪れる人にも対応しています。
くずはモールは、大型ショッピングモールとしての利便性に加え、鉄道の歴史や最新のエンターテインメントを楽しめる魅力的な施設です。 家族でのショッピングや観光の合間にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。