枚方T-SITEは、大阪府枚方市にある複合商業施設で、京阪電鉄枚方市駅前に位置しています。この施設は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の本店および大阪本社所在地でもあり、「街のリビング」をテーマに設計されています。
代官山、湘南に続くT-SITEの3店舗目として、関西では初めての出店となりました。施設はガラスを多用したモダンな外観を持ち、館内には「映え」スポットとして注目される大規模な本棚があります。
1975年に「ひらかた丸物」として開業した近鉄百貨店枚方店が、枚方T-SITEの前身です。再開発事業により設立された「ひらかたサンプラザ」2号棟に入居し、大阪と京都の中間という立地を活かし、日常生活に密着したファッション中心の百貨店として営業しました。
1977年に「枚方近鉄百貨店」と名称を変更し、ピーク時の1997年には売上高199億円を記録しました。しかし、その後の消費環境の悪化と競合の激化により、2012年に閉店。閉店日は多くの来客者が訪れ、花が配られるなど感動的なフィナーレを迎えました。
近鉄百貨店閉店後、建物の解体が行われ、2015年にCCCがT-SITEの開業を発表しました。2016年5月16日に「枚方T-SITE」として再び誕生し、枚方市の新たなランドマークとなりました。
館内4階から5階にかけての吹き抜け部分には、壁全面を活用した巨大な本棚が設置されています。この本棚は、訪れる人々に「映える」写真を撮影するスポットとして人気を集めています。
枚方T-SITEには、TSUTAYA 枚方駅前本店の一部が移転し、新たに「枚方 蔦屋書店」が開店しました。また、ANNEXⅠ・ANNEXⅡという別館も併設されています。
1971年に始まった枚方市駅南口の再開発事業は、商業ビルや業務ビルなど3棟の建設を伴う大規模プロジェクトでした。当初は百貨店誘致に賛否が分かれましたが、最終的に株式会社丸物が選定され、1975年に「ひらかた丸物」として開業しました。
開発の途中では、権利者との交渉が難航し、行政代執行が検討される場面もありましたが、最終的には合意に至り、順調にプロジェクトが進行しました。
枚方T-SITEは、商業施設としての役割だけでなく、地域住民の生活を豊かにする場としても機能しています。さまざまなイベントや文化活動を通じて、枚方市の魅力をさらに高める役割を果たしています。
枚方T-SITEは、交通の便が良い京阪電鉄枚方市駅前に位置しており、ショッピングだけでなく、文化や交流の場として楽しむことができます。
枚方T-SITEは、過去の歴史と新しい文化が融合した魅力的な施設です。訪れる人々に「街のリビング」としての居心地の良さを提供し続けており、地域のランドマークとしての地位を確立しています。枚方市を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。