片埜神社は、大阪府枚方市にある歴史深い神社です。式内社であり、旧社格は郷社に列せられています。主祭神は建速須佐之男大神と菅原道真であり、他にも多くの神々をお祀りしています。
片埜神社では、以下の神々が祀られています。
また、明治時代には近隣の神社を合祀し、さらに多くの神々が祀られるようになりました。
片埜神社の創建は、古代の垂仁天皇の時代に遡ります。当時、出雲の豪族であった野見宿禰が当地を拝領し、祖神である建速須佐之男大神を祀ったことに始まるとされています。
欽明天皇の時代には、交野郡の名に由来する「片野神社」の社号を賜り、交野郡の産土社として栄えました。平安時代中期になると、菅原道真が天神として祀られるようになり、天徳4年(960年)には片埜神社にも道真が配祀されました。
平安時代後期には「一宮」の社名を持ち、交野郡を代表する神社として知られていました。元弘の乱や戦国時代の戦火により被害を受けましたが、豊臣秀吉や秀頼の手によって復興されています。
明治時代には旧牧野村内の複数の神社を合祀し、「片埜神社」として再びその名を取り戻しました。郷社に列せられた後も、大坂城の鬼門除けの神社として多くの信仰を集めています。
境内北側の牧野公園には「阿弖利爲の首塚」があります。地元には古くから蝦夷の統領に関する伝承があり、現在では友情や結縁の御守りとして、アテルイにちなんだ御守が授与されています。
大坂城の鬼門除けとして、方除・厄除の神として信仰されています。また、鬼は片埜神社の象徴・守り神とされ、絵馬や御朱印には鬼面が描かれています。節分の豆まきでは「鬼は内」と唱える独特の風習があります。
片埜神社は歴史的建造物や神社の伝統的な風習を体験する絶好の場所です。また、牧野公園や周辺地域も散策することで、さらに豊かな歴史や文化に触れることができます。