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佐太天神宮

(さたてん じんぐう)

佐太天神宮は、大阪府守口市佐太中町に位置する由緒ある神社です。旧社格は村社で、「佐太えびす」としても親しまれています。境内は豊かな自然に恵まれ、大阪みどりの百選にも選ばれています。

主祭神

佐太天神宮の主祭神は、学問の神として知られる菅原道真公です。道真公の御霊を祀るこの神社は、地元の人々だけでなく多くの参拝者に親しまれています。

歴史

「佐太天神宮記」によれば、佐太天神宮の地は菅原道真の領地であり、昌泰4年(901年)の昌泰の変で道真が失脚して太宰府へ左遷される途中、この地に立ち寄ったとされています。その際、道真公は自刻の木像と自画像を残し、それが後に神社創建の由来となりました。

天暦年間(947年~957年)、道真公を慕う里人が木像をご神体として祠を建てたのが佐太天神宮の始まりとされています。その後、社殿は小出秀政やその子である小出吉英らによって再興されました。

また、淀藩主・永井尚政や豪商・淀屋重當の寄進によって、寛永17年(1640年)には本殿が再建され、その他の建物も次々と整備されました。江戸時代の芝居『菅原伝授手習鑑』の「佐太村の段」でもゆかりの地として登場するなど、文化的にも深いつながりを持つ神社です。

近代以降

明治時代には村社に列せられ、現在も地域に根付く信仰の場として多くの人々に親しまれています。また、境内ではかつて連歌会が開かれ、文化的な交流の場としても機能していました。

境内の見どころ

豊かな自然

境内は20メートルを超える大樹に覆われ、深い森の趣を感じられます。大阪みどりの百選にも選定されており、訪れる人々に癒やしを与える空間となっています。また、梅の植栽が施されており、春には鮮やかな梅の花が境内を彩ります。

主要な建物

摂末社

境内には多くの摂末社があり、それぞれに由緒ある祭神が祀られています。

文化財

大阪府指定有形文化財

守口市指定有形文化財

アクセス

所在地:大阪府守口市佐太中町7丁目16-25

最寄バス停:京阪バス「佐太天神前」下車後、徒歩約7分

Information

名称
佐太天神宮
(さたてん じんぐう)

東大阪

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