慈願寺は、大阪府八尾市に位置する真宗大谷派の寺院で、山号は福井山、本尊は阿弥陀如来です。
慈願寺は、真宗大谷派の寺院で、大阪府八尾市に位置しています。その創建の歴史は鎌倉時代にまで遡り、長い年月を経て現在に至るまで、多くの歴史的出来事や変遷を経てきました。
慈願寺の本堂は、文化14年(1817年)に再建されました。壮大で荘厳な造りが特徴で、参拝者の心を打つ建築物として知られています。
慈願寺の起源は、鎌倉時代に那須資村が親鸞に帰依したことに始まります。資村は信願房法心と号し、下野国那須郡志賀崎に念仏道場を開き、「慈願寺」と名付けました。その後、法心は親鸞の教えを広めるため上洛し、親鸞に終生仕えました。
親鸞の没後、法心は遺命を受けて弘安3年(1280年)に河内国渋川郡久宝寺村に慈願寺を建立しました。この寺が現在の慈願寺の始まりとされています。
文明2年(1470年)に蓮如が久宝寺村で布教活動を開始すると、慈願寺を中心に久宝寺寺内町が形成されていきました。しかし、明応年間(1492年 - 1501年)には蓮如が新たに西証寺(現・顕証寺)を建立し、寺内町の中心は顕証寺に移ります。
石山合戦や本願寺の東西分裂により、慈願寺は慶長11年(1606年)に現在の八尾市に移転しました。この移転により、新たな集落が形成され、「若江郡寺内村」と呼ばれるようになりました。
文化11年(1814年)に本堂が焼失するものの、文化14年(1817年)に再建されました。さらに、2006年には本堂や山門などの建築物が国の登録有形文化財に指定され、歴史的価値が評価されています。
慈願寺の境内には多くの歴史的建築物があり、その一部は国の登録有形文化財として指定されています。
慈願寺には、以下の7件の建築物が国の登録有形文化財に指定されています。
以下の資料が八尾市の有形文化財に指定されています。
毎月11日と27日に旧八尾寺内町一帯で開かれる露店市です。27日は親鸞のお逮夜、11日は信願房法心のお逮夜とされています。
所在地:大阪府八尾市本町3丁目5-5
アクセス:近鉄大阪線 八尾駅より徒歩約10分