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鐸比古鐸比賣神社

(ぬでひこ ぬでひめ じんじゃ)

鐸比古鐸比賣神社は、大阪府柏原市大県に鎮座する神社です。延喜式神名帳に記載される式内社であり、古代から地域の信仰を集める存在です。旧社格は郷社で、現在も多くの人々に親しまれています。

神社の概要

基本情報

鐸比古鐸比賣神社は、大鳥居をくぐると拝殿や本殿があり、背後には神体山とされる高尾山がそびえます。神社の名称が示すように、祭神は「鐸比古命」と「鐸比賣命」です。

鐸比古命は、神話によると垂仁天皇の子「沼滞別命」や「鐸石別命」と同一視されることがあり、これが和気清麻呂の遠祖とされています。一方、「鐸比賣命」も重要な神として祀られています。

ご神体とその配置

ご神体は高尾山の山頂にあり、「鐸比古神社」と「鐸比賣神社」の祠に分かれています。また、法善寺が関与していた歴史があり、現在も法善寺の飛び地に含まれる部分があります。

神社の歴史

創建と由緒

創建は神社縁起によると成務天皇21年(西暦151年)と伝えられていますが、具体的な年代は不明です。古代には河内国大県郡の氏神として信仰され、山頂の神体山として高尾山を中心に祭祀が行われていました。

歴史書の記載

『河内名所図会』には、「鐸比古神社(高尾神社・大県神社・高尾明神)」と記されており、高尾山山頂に清泉があることも言及されています。中世になると鐸比古神社は現在の位置に遷座されたとされています。

現在の社殿

現在の社殿は江戸時代、元禄年間に再建されたものです。歴史を重ねてきた建物でありながら、地域の伝統と文化を感じられる佇まいを保っています。

高尾山との関係

神体山としての高尾山

背後の高尾山(標高278m)は神体山・磐座として崇められており、その山腹には古代からの磐座が残されています。これらの自然の遺構は、神社の起源を示す貴重な手がかりです。

高尾山山頂の祠

山頂には鐸比古神社と鐸比賣神社の祠があり、多くの参拝者が訪れる場所となっています。周辺の自然と相まって、神聖な雰囲気を醸し出しています。

祭事

鐸比古鐸比賣神社では、以下のような祭事が行われます。

これらの祭事では、地域の人々が集まり、伝統的な儀式を通じて神への感謝を捧げます。

現地情報

所在地

大阪府柏原市大県4-6-1

交通アクセス

最寄り駅は近鉄大阪線堅下駅で、駅から東へ徒歩約9分(約700m)の距離です。

まとめ

鐸比古鐸比賣神社は、大阪府柏原市の歴史と文化を感じることができる神社です。高尾山と深い関わりを持ち、自然や歴史的背景が融合した特別な場所です。ぜひ足を運んで、その魅力を体感してみてください。

Information

名称
鐸比古鐸比賣神社
(ぬでひこ ぬでひめ じんじゃ)

東大阪

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