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八坂神社(池田市)

(やさか じんじゃ)

八坂神社は、大阪府池田市神田に鎮座する由緒ある神社です。地域の守り神として崇敬を集め、古くからの伝統と文化を守り続けてきた神社です。

概要

八坂神社は、池田市の静かな住宅地に位置しており、素戔嗚尊(すさのおのみこと)を主祭神として祀っています。そのため、「素戔嗚尊神社」や「牛頭天王社」とも呼ばれていました。神社の歴史は長く、地元の人々に親しまれています。

歴史

八坂神社は、円融天皇の天元元年(978年)に創建されたとされています。しかし、天正7年(1579年)には、織田信長による伊丹城主・荒木村重討伐の兵火により焼失してしまいました。
その後、慶長15年(1610年)に池田備後守光重によって再建されました。このような歴史を経て、八坂神社は再び地域の信仰の中心として復興しました。

近代の変遷

明治時代に入ると、八坂神社はさらなる変遷を経ました。明治5年(1872年)には村社に列し、明治40年(1907年)には春日神社と九頭神社が合祀され、境内に移されました。さらに翌年には神饌幣帛料供進社に指定され、同42年には駒の森の十二神社が合祀されましたが、昭和21年(1946年)に現在地(豊島南1丁目2-9)に再び復祠され、現在の形が整えられました。

祭神

素戔嗚尊(すさのおのみこと)を主祭神としています。素戔嗚尊は古代日本の神話に登場する神で、災厄や疫病を鎮める神として知られており、人々の生活や健康を守る神とされています。

社殿の特徴

八坂神社の本殿は、慶長15年(1610年)に池田光重によって再建されたものです。檜皮葺(ひわだぶき)の一間社流造(いっけんしゃながれづくり)で、梁間を2間とする建築様式です。本殿には、桃山時代の特徴である装飾的な蟇股(かえるまた)や木鼻(きばな)が施されています。この本殿は、昭和46年(1971年)に国の重要文化財に指定されました。

境内の見どころ

八坂神社の境内には、稲荷神社、八幡宮、熊野三所権現、金比羅大権現、日野大明神、蛭子尊(えびすのみこと)、天満宮、春日神社、両皇大神宮など、さまざまな神社があり、参拝者にとって多様な信仰を体験できる場所となっています。

文化財

重要文化財(国指定)

八坂神社の本殿(附 棟札1枚)は、昭和46年(1971年)6月22日に国の重要文化財に指定されています。この本殿は、桃山時代の建築様式を今に伝える貴重な建造物として評価されています。

池田市指定文化財

神田祭

八坂神社では、毎年行われる伝統的な祭り「神田祭」が有名です。神田祭では、境内にて額灯と幟が宮入りし、厳かな雰囲気の中で儀式が執り行われます。この祭りは、地域の伝統文化を伝える重要な行事であり、池田市民だけでなく多くの参拝客が訪れます。

アクセス

八坂神社へのアクセスは、阪急宝塚本線の池田駅から南へ徒歩15分です。静かな住宅街にあるため、落ち着いた雰囲気の中で参拝ができます。

関連情報

八坂神社は、地域の歴史や文化に深く根付いた神社で、近くには常福寺などの名所もあります。歴史あるこの神社を訪れることで、日本の伝統や文化に触れる機会を得られるでしょう。

Information

名称
八坂神社(池田市)
(やさか じんじゃ)

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