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箕面市

(みのおし)

箕面市は大阪府の北摂豊能地域に位置する市で、1956年(昭和31年)に市制が施行されました。箕面市は大阪都市圏のベッドタウンとして発展し、南部には高級住宅地が広がり多くの人口が集まっています。この市は多くの名所旧跡や豊かな自然環境を持つことから、観光地としても人気を集めています。

箕面市の名所と旧跡

箕面市には、多くの歴史的建造物や自然豊かな観光スポットがあります。

明治の森箕面国定公園と箕面滝

明治の森箕面国定公園は、日本の自然を楽しめる名所として人気があり、その中でも「箕面滝」は「日本の滝百選」に選ばれています。高さ約33メートルの落差があり、四季折々の美しい景観が楽しめます。

勝尾寺と観音菩薩

勝尾寺は「勝運祈願の寺」として知られ、多くの受験生や参拝客が訪れる場所です。特に正月三が日には混雑し、勝利や成功を願う多くの人々で賑わいます。

箕面温泉と観光スポット

箕面温泉は、リラックスしたい観光客に人気のある温泉施設です。また、「瀧安寺」や「西江寺」、「大阪府営箕面公園昆虫館」など、歴史的建造物や自然と触れ合えるスポットも点在しています。

箕面の野生のニホンザル

箕面市の観光名物のひとつに、野生のニホンザルがあります。箕面滝周辺には、自然のままの野生ニホンザルが生息しており、その姿を観察することができます。1954年に大阪市立大学の教授が餌付けに成功し、翌年には「箕面山自然動物園」が開設されました。1965年には天然記念物として指定され、箕面のサルとして全国的に有名になりました。

サルの管理と保護活動

箕面市では、観光客による過剰な餌やりによってサルの生態系が乱れることを防ぐため、「箕面市サル餌やり禁止条例」が2010年に制定されました。この条例では、市内全域でのサルへの餌やりを禁止しており、違反者には罰金が科せられます。

箕面市のイベントと祭り

箕面市では、年間を通じて多くの行事や祭りが開催され、観光客にも人気です。以下はその一部です。

箕面市民マラソン

市内を駆け抜ける箕面市民マラソンは、スポーツを通じて健康促進や地域交流を図る目的で開催されています。

箕面まつり

「箕面まつり」は、毎年開催される市民イベントで、地元の文化や食を楽しむことができ、観光客にも親しまれています。

西江寺天狗祭

西江寺で行われる「天狗祭」は、箕面市の伝統行事として知られており、多くの参拝客が訪れます。

箕面の特産品「もみじのてんぷら」

もみじのてんぷらは、箕面の紅葉を象徴するお土産のひとつです。色づいた紅葉に甘い衣をつけて揚げたもので、地元の名物として親しまれています。伝説によると、約1300年前に修験者の役行者が紅葉の美しさに心を動かされ、天ぷらを作り出したとされています。

「もみじのてんぷら」の製法と使用される葉

もみじのてんぷらには、食用に栽培された「一行寺楓」の葉が使用され、1年以上塩漬けにして灰汁抜きを行ってから揚げられます。箕面の紅葉の美しさを象徴する特産品として、多くの観光客に愛されています。

地理

箕面市の南部には住宅地が広がっており、さらに西南部は旧来の市街地と住宅地が広がります。東南部には新興住宅地が整備されており、特に国際文化公園都市「彩都」の開発が進行しています。彩都の一部地域は箕面市内にあるものの、茨木市を経由しなければアクセスできない場所もありましたが、2016年に開通した彩都トンネルにより、大阪府道4号と接続されてアクセスが改善されました。

西南部を流れる箕面川に沿って阪急電鉄箕面線が走っており、市の中心部へのアクセスを提供しています。また、中南部には千里川が西方向に流れ、東南部には勝尾寺川が東方向に流れており、これらの川が市内の水系を構成しています。

観光名所

箕面市の中部から北部にかけては山間地が広がっており、自然の美しい景観と観光スポットが点在しています。代表的な観光名所には箕面滝勝尾寺瀧安寺などがあります。これらの名所は「明治の森箕面国定公園」に指定されており、美しい自然環境の保護が行われています。

また、北部には止々呂美(とどろみ)という集落があり、市南部とのアクセスは山で隔てられていますが、2007年に開通した箕面グリーンロード(箕面有料道路)により市南部および大阪都心へのアクセスが格段に向上しました。この道路の開通により、箕面市の発展がさらに進んでいます。

箕面市の歴史

修験道の道場としての歴史

箕面市は古くから修験道の道場として栄えてきました。市内には勝尾寺や瀧安寺があり、さらに延喜式内大社である阿比太神社為那都比古神社も存在しています。これらの神社仏閣は、地域の信仰の中心地として、また歴史的な観光名所として、多くの人々に親しまれています。

西国街道と箕面の宿場町

市内を西国街道が通っており、瀬川には宿場が設けられていました。1921年(大正10年)には岸本汽船社長の岸本兼太郎氏によって箕面住宅地の開発が始まり、都市の基盤が築かれていきました。

行政区画の変遷

箕面市の行政区画は1889年(明治22年)に豊島郡内の村々が合併して箕面村が誕生したのが始まりです。1948年には箕面町として町制を施行し、その後も複数の村と合併し現在の市の基盤を作り上げました。1956年には大阪府下で24番目の市として箕面市が誕生しました。

豊川村の合併

1956年には三島郡豊川村が箕面市に編入され、さらにその後も茨木市との間で複数の地域の編入や再編入が行われ、現在の市域が確立されました。これらの変遷は、住民の生活圏や経済圏の拡大と発展に大きく寄与しています。

箕面市の政策

箕面市は競艇事業にも関わっており、豊能郡箕面町と共同で箕面豊能競艇組合を設立しました。1954年から競艇事業を開始し、現在も住之江競艇場を主催しボートピア梅田を運営しています。

観光開発

箕面駅から滝安寺や箕面滝にかけては観光地として発展しており、特に秋には紅葉を楽しむ観光客で賑わいます。また、阪急電鉄は1910年に宝塚線とともに箕面線を開業し、観光地としての基盤を築きました。

アクセス

箕面市は大阪市中心部からアクセスが良く、阪急電鉄箕面線や箕面グリーンロードの開通により、さらに便利になりました。これにより、大阪都市圏から多くの人々が訪れやすく、観光や生活の拠点としての魅力が増しています。

箕面市の観光資源は豊富で、自然と歴史を同時に楽しむことができる場所です。四季折々の景観や豊かな文化があるため、訪れるたびに新しい発見があるでしょう。箕面市は、関西の魅力を存分に堪能できる観光地として、これからも多くの観光客を迎え入れることでしょう。

Information

名称
箕面市
(みのおし)

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