五月山公園は、大阪府池田市に位置する美しい都市公園です。正式には「五月山緑地」とも呼ばれ、池田市がその管理と運営を行っています。
五月山公園は、池田市内の五月山(標高315.1メートル)の山麓から中腹にかけて広がっています。この公園は1949年(昭和24年)から都市公園として整備されており、豊かな自然とさまざまな観光施設を有しています。主な施設として、五月山動物園や都市緑化植物園などが挙げられ、多くの来園者に親しまれています。
五月山公園には、魅力的なハイキングコースと展望台が整備されています。特に、5つの展望台から眺める大阪平野の景色は絶景です。山頂付近の標高314.9メートル地点にある日の丸展望台は、1964年(昭和39年)に建造され、地元の人々や観光客に人気のスポットです。
五月山公園は、桜やツツジ、紅葉の名所としても知られており、春の花見や秋の紅葉狩りに訪れる人々で賑わいます。特に桜の季節には見事な景観が広がり、「大阪みどりの百選」にも選ばれています。
2014年(平成26年)には、五月山ふれあい動物園(森のパレット)が開園されました。この施設では、子どもたちが動物たちとふれあう体験ができ、教育的な要素も兼ね備えた人気スポットとなっています。
1963年(昭和38年)5月5日には、童謡「鳩ぽっぽ」の歌碑が設置されました。この歌碑は、童謡作詞家の東くめ氏を称える記念碑で、多くの人々に親しまれています。
五月山公園には、池田市が管理する有料道路「五月山ドライブウェイ」もあります。このドライブウェイは、池田市綾羽二丁目から畑三丁目までの五月山山中を通り、景色を楽しむドライブに最適です。
正式名称は五月山公園幹線園路で、池田市都市公園条例に基づき公園内の有料施設として運営されています。ドライブウェイは、料金所から日の丸展望台付近を経て、明治の森箕面国定公園や箕面川ダムへと続く一般道へとつながります。
1958年(昭和33年)に開通したこのドライブウェイは、日本で最初期の有料道路のひとつとされています。通行可能な時間帯は、22:00から翌朝5:00までで、タクシーを除く車両は通行禁止、オートバイは終日通行禁止です。
また、歩行者や自転車は通行無料であり、終点から周辺の林道に抜けることも可能です。
池田城跡公園は、池田市の歴史を感じられる場所で、五月山公園からもアクセスが容易です。
日本の伝統美術を鑑賞できる逸翁美術館は、近代美術品も収蔵しており、歴史や文化に興味がある方におすすめのスポットです。
呉服神社は、池田市の由緒ある神社で、五月山公園を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください。
公共交通機関を利用する場合、最寄りのバス停は「五月山公園前」で、阪急電鉄・池田駅からアクセス可能です。
中国自動車道の池田インターチェンジが最寄りで、駐車場も完備されています。ただし、ドライブウェイを利用する場合、通行料が必要ですのでご注意ください。
五月山公園は、大阪府池田市を代表する自然豊かな公園で、ハイキングやドライブ、動物とのふれあい体験、そして歴史的な記念碑など、訪れる人々を多彩な楽しみが待っています。大阪平野の美しい景色を眺めながら、四季折々の自然を感じるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。