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池田城跡公園

(いけだしろあと こうえん)

池田城跡公園は、大阪府池田市城山町にある美しい公園で、2000年にオープンしました。五月山の山麓に位置し、かつてこの地域を治めた摂津池田氏によって築かれた歴史的な池田城の跡地に整備されています。豊かな自然と日本庭園が魅力のこの公園は、さまざまなイベントが開催され、訪れる人々に四季折々の風景を楽しんでいただける場所となっています。

歴史と背景

池田城と摂津池田氏

池田城は、室町時代から戦国時代にかけて現在の池田市、箕面市、豊中市周辺を治めていた豪族・摂津池田氏によって築かれました。現在の池田城跡公園は、その城跡を整備し、日本庭園や展望舎、茶室などを設けた文化・観光スポットとして再生されています。

公園整備と懸念

池田城跡公園の整備にあたっては、希少なヒメボタルなどの生息環境の保全や、池田市の財政難による63億円の総工費の問題についても議論がありました。しかし、池田市で唯一の池泉回遊式庭園を有する公園として計画が進められ、2000年にオープンしました。現在、一般財団法人池田市公共施設管理公社が指定管理者として管理を行い、池田市観光協会主催のイベントなども開催されています。

園内の見どころ

日本庭園と展望舎

池田城跡公園の中心には、白い城壁で囲まれた美しい日本庭園が広がっています。庭園内には、展望舎茶室管理棟があり、展望舎からは園内を一望できるほか、五月山や池田市街、さらには兵庫県川西市、宝塚市、大阪市、神戸市方面までの広大な景色を楽しむことができます。

季節ごとの花々

園内には季節ごとにさまざまな花が咲き、訪れる人々を楽しませています。春には、夏にはユリ、秋にはが咲き誇り、園内の景観をさらに引き立てます。また、南門を降りたところには小規模ながらも美しい花菖蒲園が広がっており、訪れる人々に癒しの空間を提供しています。

記念碑と歴史的な遺物

池田城跡公園内には、大阪教育大学の学生寮「五月ケ丘寮」の記念碑が設置されています。また、2004年4月には、池田市が舞台になった2003年度後期のNHK朝の連続テレビ小説『てるてる家族』の放送を記念して、「てるてる坊主の照子さん」の文学碑が設置されました。この記念碑は、ドラマを通じて市民に愛された池田市のシンボルとして、多くの観光客が訪れるスポットとなっています。

展望舎からの絶景

園内・五月山方面の風景

展望舎からは、池田城跡公園の庭園や五月山方面の風景を眺めることができ、自然と歴史の調和を感じさせます。四季折々の景観が魅力で、特に秋には紅葉、春には桜の美しい風景が楽しめます。

池田・川西市方面の風景

展望舎からは、大阪府池田市と兵庫県川西市の街並みも見渡せます。さらに、天気の良い日には大阪市や神戸市方面の眺望も楽しめ、遠くまで見渡せる開放感が人気です。

年間イベント

さくらまつり(4月上旬)

毎年4月上旬には、池田城跡公園でさくらまつりが開催され、園内の桜が満開を迎えます。地元住民や観光客が訪れ、春の訪れを感じながら花見を楽しむことができます。

いけだ薪能(6月頃)

6月頃には、池田城跡公園でいけだ薪能が開催されます。夜の公園で薪の灯りに照らされながら行われる能の公演は幻想的な雰囲気を醸し出し、歴史と伝統文化を感じる貴重な体験ができるイベントです。

いらっしゃいフェスティバル(11月頃)

11月頃には、池田市の秋のイベントとしていらっしゃいフェスティバルが開催されます。地域の特産品や食文化を楽しめるブースが並び、多くの人で賑わいます。地元の活気ある雰囲気を感じながら、秋の一日を楽しむことができます。

アクセス情報

最寄り駅からのアクセス

池田城跡公園へは、阪急宝塚線・池田駅から徒歩約15分でアクセスできます。また、阪急バスの「五月山公園・大広寺」バス停から徒歩5分の距離にあります。電車やバスでのアクセスも良く、気軽に訪れることができる立地です。

近隣の観光スポット

池田城跡公園の周辺には、五月山公園五月山体育館逸翁美術館池田文庫伊居太神社大広寺など、多くの観光スポットがあります。これらの施設を合わせて訪れることで、池田市の文化や歴史をより深く楽しむことができます。

まとめ

池田城跡公園は、歴史ある池田城跡地に整備された美しい公園で、四季折々の風景と日本庭園が楽しめます。また、展望舎からの絶景や年間を通じて開催されるイベントも魅力的です。アクセスも良く、池田市の観光スポットを巡る際にはぜひ訪れていただきたい場所です。近隣の観光スポットも充実しているため、歴史と自然を感じながらゆったりとした時間を過ごせることでしょう。

Information

名称
池田城跡公園
(いけだしろあと こうえん)

箕面・豊中・高槻

大阪府