新幹線公園は、大阪府摂津市安威川南町に位置する公園で、展示されている0系新幹線車両やEF15型電気機関車が特徴です。桜の季節には美しい桜並木が訪れる人々を楽しませ、多くの家族連れや鉄道ファンで賑わいます。
新幹線公園は、安威川の堤防上に位置し、中央環状線と隣接しています。公園内には新幹線車両と電気機関車が展示され、毎週日曜日には車内と運転席が一般公開されています。また、約400mにわたる桜並木があり、桜のトンネルが形成されるため、春には多くの花見客で賑わいます。
0系新幹線車両は、1969年(昭和44年)に製造され、東京・新大阪・博多間を約532万キロメートル走行しました。役目を終えた1984年に新幹線公園へ展示されることとなり、現在は鉄道ファンや観光客に親しまれています。この車両は、16両編成の先頭車両で、地球を約133周分の距離を走破した歴史ある車両です。
0系新幹線は、1964年に開業した東海道新幹線で「ひかり」「こだま」として利用され、当時世界最速の時速210キロメートルを誇りました。0系は日本の高度経済成長期を象徴する存在であり、その革新的な技術とデザインにより、日本の鉄道技術の象徴とされています。
EF15型電気機関車は1954年に製造されたもので、貨物列車の牽引に使用されていました。特に阪和線・紀勢線での活躍が著しく、みかんの輸送などにも携わってきました。この機関車は戦後の日本を支えた重要な車両の一つであり、多くの鉄道ファンから愛されています。
新幹線公園では、毎週日曜日の10時から12時、14時から16時の1日2回、新幹線車両と電気機関車の内部を一般公開しています。また、祝日のこどもの日(5月5日)には曜日に関わらず公開され、鉄道ファンや家族連れにとって貴重な体験の場となっています。ただし、年末年始(12月29日~1月3日)には内部公開が行われませんのでご注意ください。
新幹線は1964年に東海道新幹線として開業し、日本の高速鉄道時代を切り開きました。その後、山陽新幹線や東北新幹線の開業により、日本全国で高速鉄道網が広がり、鉄道による大量輸送が可能になりました。新幹線公園に展示されている0系新幹線は、その歴史的な意義を物語る貴重な存在であり、鉄道技術の進化を実感できる場です。
0系新幹線の初期車両は、1964年に世界最速の営業運転速度210km/hでデビューし、20年以上にわたって多くの人々に愛されました。特に大阪万博開催時の1970年には、16両編成が実現し、輸送力が大幅に増強されました。0系新幹線は、2008年に最終運行を迎えましたが、その引退までに数多くの人々の思い出とともに日本の発展を支え続けました。
新幹線公園へのアクセスは以下の通りです。大阪モノレールの「摂津駅」および「南摂津駅」から徒歩約20分、または阪急バス「新幹線公園前」バス停から徒歩10分です。なお、専用の駐車場はありませんが、摂津市役所の駐車場が開庁時間内であれば利用可能です(徒歩約15分)。
新幹線公園周辺には、桜の名所やJR貨物大阪貨物ターミナル駅などの観光スポットも点在しています。春の桜の季節には、公園周辺の安威川堤防が桜のトンネルとなり、多くの花見客で賑わいます。新幹線公園は鉄道好きの家族連れだけでなく、季節ごとに違った風景を楽しむ一般の観光客にも人気です。