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補陀洛山 総持寺

(ふだらくさん そうじじ)

総持寺は、大阪府茨木市総持寺に位置する高野山真言宗の寺院で、山号は補陀洛山です。本尊として千手観音を祀っており、西国三十三所第22番の札所として多くの参拝者を迎えています。この寺は、開基である藤原山蔭が、料理の作法を確立したことから、料理人の信仰も篤いとされています。

本尊の真言

本尊真言:おん ばざら たらま きりく そわか

ご詠歌

ご詠歌:おしなべて老いも若きも総持寺の佛の誓い頼まぬはなし

総持寺の歴史

総持寺の歴史には、亀を助けたことで得た観音の霊験が関わる話が伝えられています。寺所蔵の縁起絵巻や『今昔物語集』にもその内容が記されています。

草創伝説

開基である藤原山蔭の父・藤原高房が漁師たちが捕まえた大亀を、観音の縁日である18日だったため、買い取って川へ放したという話があります。その後、山蔭が川に落とされましたが、高房が助けた亀が山蔭を背に乗せて現れ、救ったといわれています。高房の死後、山蔭は報恩のために観音像を造り、それが総持寺の始まりだとされています。

創建と再建

総持寺は元慶3年(879年)頃に藤原山蔭によって創建され、寛平2年(890年)に伽藍が完成しました。寺は織田信長の兵火により一度衰亡しましたが、慶長8年(1603年)に豊臣秀頼の尽力で再建がなされました。

本尊

総持寺の秘仏である木造千手観音立像は高さ75.4 cmで、寺の伝承に基づき亀の背に乗った姿をしています。脇侍には善女竜王像と雨宝童子像が配置されています。

境内の構造

境内の主要建物

その他の境内施設

文化財

総持寺には茨木市指定有形文化財が9棟あり、以下の建物が指定されています。

絵画・書籍

紙本著色「総持寺縁起絵巻」などの文化財も所有しており、平成11年および平成30年に茨木市指定の文化財として登録されました。

行事

総持寺の周辺札所

総持寺は西国三十三所や摂津国八十八箇所、摂津国三十三箇所、ぼけ封じ近畿十楽観音霊場、神仏霊場巡拝の道など、多くの巡礼路の札所に位置しています。

拝観情報

所在地と交通アクセス

所在地:〒567-0801 大阪府茨木市総持寺1丁目6番1号

アクセス方法

Information

名称
補陀洛山 総持寺
(ふだらくさん そうじじ)

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