祭神
高向神社では多くの神々が祀られています。現在の祭神は以下の通りです。
- 素盞嗚尊(すさのおのみこと)
- 蛭子神(ひるこのかみ)
- 天児屋根命(あまのこやねのみこと)
- 保食神(うけもちのかみ)
- 白山姫命(しらやまひめのみこと)
- 菅原道真
- 近隣の神社から合祀された神々:武甕槌命(たけみかづちのみこと)、経津主命(ふつぬしのみこと)、比咩大神(ひめのおおかみ)、大巳貴命(おおなむちのみこと)
歴史
高向神社の創建年は定かではありませんが、現在の本殿は1608年(慶長13年)に建てられました。本殿は三間社切妻造で、檜皮葺の屋根を持ち、繊細な装飾が施されています。この本殿は昭和51年に河内長野市の有形文化財に指定され、神社のシンボルとして長い歴史を見守り続けています。
祭礼図絵馬
1863年(文久3年)に作られた「高向神社祭礼図絵馬」も河内長野市の文化財に指定されています。この絵馬には江戸時代の祭礼の様子が描かれ、地域の伝統を後世に伝える貴重な資料です。
文化財としての彫像
本殿内には平安時代末期から室町時代にかけての木造彫像が安置されています。これらの彫像には、女神像、牛頭天王像、男神像が含まれ、それぞれ市指定文化財となっています。特に女神像と牛頭天王像は鎌倉時代の作で、男神像は室町時代の作とされています。
祭事と地域の伝統
高向神社では毎年10月初旬に例大祭が開催されます。この祭りは地域の住民にとって重要な行事であり、日野地区獅子舞や地車の宮入が見どころです。
日野地区獅子舞
日野地区獅子舞は江戸時代から続く伝統芸能で、河内長野市の無形文化財に指定されています。この獅子舞は力強く華麗な動きで観客を魅了し、祭りのハイライトとなっています。
地車の宮入
例大祭では、子どもたちの獅子舞や地車の宮入が行われ、猿田彦が先頭を務める練り歩きが境内を盛り上げます。地元の人々や観光客で賑わうこの祭りは、地域の絆を深める重要な機会です。
アクセス情報
高向神社は河内長野市高向に位置し、最寄り駅からバスや徒歩で簡単にアクセスできます。
- 所在地:大阪府河内長野市高向291番地
- 最寄駅:南海高野線および近鉄長野線「河内長野駅」
- アクセス方法:河内長野駅から南海バス高向線に乗車し、「上高向」バス停で下車後、徒歩約3分(約230m南へ)
高向神社は、その歴史と文化的価値だけでなく、地域の人々の生活に密接に関わる重要な存在です。ぜひ一度訪れて、その魅力を直接体感してください。