概要
長野公園は、奥河内さくら公園、奥河内あじさい公園、奥河内楠公の里、奥河内もみじ公園、奥河内天野キャンプの森の5つのエリアで構成されています。これらのエリアを総称して長野公園と呼び、一括して大阪府営長野公園管理事務所によって管理されています。その総面積は約46.3ヘクタールに及びます。
各エリアの名称は2013年に愛称として制定されましたが、正式にはそれぞれ「長野地区」「河合寺地区」「観心寺・丸山地区」「延命寺地区」「天野山地区」として管理されています。そのため、単に「長野公園」と呼ばれる場合、長野地区の奥河内さくら公園を指すことがある点にご注意ください。
歴史
長野公園の起源は、1908年(明治41年)に大阪高野鉄道が乗客誘致を目的として開設した「長野遊園」にさかのぼります。この遊園地は、天野山金剛寺や観心寺、長野温泉とともに地域の観光地として発展しました。当時は遊具が設置され、観覧車も存在していました。その後、1951年(延命寺地区は1957年)に大阪府営長野公園として正式に開園し、現在の形へと発展してきました。
各エリアの特徴
奥河内さくら公園(長野地区)
このエリアは小高い丘の上に位置しており、「緑の広場」を中心に桜の名所として知られています。ソメイヨシノやシダレ桜が咲き誇り、夜桜も楽しめます。広場の周囲には「回廊風展望休憩所」があり、河内長野市街の眺望を楽しむことができます。また、バーベキュー広場や児童遊戯場もあり、家族連れにも人気です。
奥河内あじさい公園(河合寺地区)
南河内地域であじさいの名所として知られるこのエリアには、5000本ものあじさいが植えられています。河合寺が公園内に位置していますが、一般公開はされていません。展望台からは公園全体と周囲の美しい景色を一望できます。
奥河内楠公の里(観心寺・丸山地区)
観心寺周辺に広がるこのエリアは、ハイキングコースとして人気があります。園内には円形の展望台があり、散策しながら自然を満喫できます。
奥河内もみじ公園(延命寺地区)
延命寺の周辺に広がるこのエリアは、もみじの名所として知られています。中でも樹齢1000年を超える「夕照の楓(ゆうばえのもみじ)」は大阪府の天然記念物に指定されています。夏には蓮池の千重紅の花が見どころで、秋には紅葉が楽しめます。
奥河内天野キャンプの森(天野山地区)
天野山に沿った森林エリアで、キャンプ場が2つ設置されています。事前予約制のキャンプ場に加え、展望台や児童遊技場もあり、自然の中でのアクティビティを楽しむことができます。
交通アクセス
公共交通機関
各エリアへは南海高野線および近鉄長野線の河内長野駅を拠点にアクセスできます。奥河内さくら公園へは駅東口から約300m、他のエリアへも徒歩やバスでアクセス可能です。
車
車でのアクセスも便利で、各エリアには駐車場が整備されています。国道170号線や府道を経由してスムーズに到着できます。
まとめ
長野公園は、大阪府内で自然と歴史を感じられる貴重な広域公園です。各エリアは四季折々の風景を楽しめるため、一年を通じて訪れる価値があります。家族や友人とともに自然散策やレクリエーションを楽しみながら、歴史的な背景を学ぶ機会にも恵まれる場所です。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。