祭神について
仲哀天皇、神功皇后、応神天皇の三柱を主祭神としています。これらの神々は、日本の古代史や信仰において非常に重要な役割を果たしており、赤坂上之山神社では特に厚く祀られています。
赤坂上之山神社の歴史
創建とその由来
赤坂上之山神社の創建は神護景雲元年(767年)に遡るとされています。伝承によれば、この神社は僧行基によって建立されました。当初は「正八幡宮」と呼ばれ、興禅寺の鎮守社および河内国錦部郡の総社としての役割を担っていました。地元の人々からは「上宮(かみのみや)」として親しまれ、崇敬され続けてきました。
神仏分離と現在の名称
明治時代に神仏分離令が施行されると、それまで一体となっていた興禅寺から分離され、独立した神社として新たに「赤坂上之山神社」と命名されました。この際、近隣の神社も合祀され、さらに神社の格が高まりました。本殿には応神天皇の遺髪が埋められているという伝説が残っています。
神仏混淆の名残
赤坂上之山神社の特徴的な点は、現在でも神仏混淆の名残が残っていることです。神社に参拝するためには興禅寺の境内を通る必要があり、全国でも珍しい神仏習合の遺構が完全な形で保存されています。この点は歴史的にも非常に貴重とされています。
赤坂上之山神社の文化財
拝殿には、天保六年の相撲図絵馬や天保十二年の相撲板番付が奉納されています。これらの文化財は、江戸時代に河内長野で大坂相撲が盛んに興行されていたことを示す貴重な証拠です。地域の歴史や文化を知る上で非常に重要な資料といえます。
現地情報
所在地
大阪府河内長野市美加の台1-25-2
交通アクセス
最寄り駅は南海高野線の美加の台駅です。駅から徒歩で約20分(東へ約1.4km)の距離にあります。美しい自然環境の中を散策しながら訪れることができるのも、この神社の魅力の一つです。
赤坂上之山神社の魅力
赤坂上之山神社は、長い歴史と深い信仰に支えられた神社です。神仏習合の遺構が残る全国的にも珍しい存在であるとともに、江戸時代の文化財が多数保存されており、歴史や文化を感じることができます。また、美しい自然に囲まれたロケーションも魅力的で、心身ともに癒されるスポットとしておすすめです。