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蟹井神社

(かにい じんじゃ)

蟹井神社は、大阪府河内長野市天見に位置する、歴史と文化を持つ神社です。旧社格は村社に指定され、現在も地域の人々に親しまれています。神社の祭神や由緒深い歴史、秋祭りなど、さまざまな魅力が訪れる人々を引きつけています。

祭神

蟹井神社の祭神は以下の通りです。

これらの神々は日本の歴史や文化に深く関わりがあり、蟹井神社を訪れる多くの参拝者に崇敬されています。

蟹井神社の歴史

創建と由緒

蟹井神社は、天喜2年(1054年)の創建と伝えられています。当初は「甲斐神社」と呼ばれていましたが、後に現在の名称に変更されました。その由来として、神社の南に位置する天見川に「蟹井の渕」という場所があり、これが社名の起源とされています。

南北朝時代の祈願所

南北朝時代には、楠木氏一族が戦勝祈願を行った場所として知られています。また、正慶2年(1333年)には、南朝軍と北朝軍が激突した「安満見合戦」が、神社の氏地「出合ノ辻」で行われました。この歴史的背景から、神社は地域の重要な祈願所としての役割を果たしてきました。

火災と再建

延宝4年(1676年)に発生した火災により、当時の社殿は焼失しました。その後、再建され現在の姿となっています。

近代以降の変遷

明治時代には、村社に列せられました。さらに、明治40年(1907年)には岩瀬の村社である菅原神社や若宮神社などを合祀しました。その後、昭和21年(1946年)には宗教法人として神社本庁に所属し、現在に至ります。

蟹井神社の秋祭り

祭りの概要

蟹井神社では、10月上旬に秋祭りが行われます。この祭りは地域の人々にとって大切な行事であり、賑やかな雰囲気の中にも荘厳さが感じられます。

提灯祭

10月9日の夜には、天見地区の見坂、茶屋出、島の谷の3地区から高提灯が仕立てられ、神社に集まります。祇園囃子を唄いながら参拝する様子は、独特の風情を醸し出しています。本殿前には多くの提灯が立てかけられ、その後、湯立て神事が行われます。

神輿の行列

翌日には、若者たちによる神輿の行列が見られます。神輿は境内にある老松に力強くぶつけられる勇壮な光景が特徴的です。この伝統的な祭りは、地域の人々の熱意と信仰が結びついたもので、多くの見物客を魅了しています。

現地情報

所在地

蟹井神社の所在地は以下の通りです。

大阪府河内長野市天見428番地

交通アクセス

蟹井神社へのアクセスは、以下の通りです。

まとめ

蟹井神社は、その豊かな歴史と地域に根ざした信仰、そして伝統的な秋祭りで多くの人々を惹きつけています。神社を訪れることで、日本の文化や歴史を深く感じることができるでしょう。参拝や祭りの見学を通じて、蟹井神社の魅力をぜひ体感してみてください。

Information

名称
蟹井神社
(かにい じんじゃ)

富田林・河内長野

大阪府