祭神
主祭神は素盞嗚尊(スサノオノミコト)です。
歴史
創建年代は不明ですが、神社が位置する地名「鳩原」は、699年に朝廷に白鳩を献上した錦織部の住民が由来とされています。この出来事を喜んだ文武天皇が租税を免除したことで「鳩原」の名が生まれました。
その後、近隣の複数の神社を合祀し、川上神社と改称されました。また、かつては観心寺の荘園の一部であり、観心寺の三世住職である眞紹律師が余生を過ごした地ともされています。
境内
神社の裏山には、高さ約2m、直径約5mの石塚があり、眞紹律師の墓と伝わる一方で、『川上村史』では長慶天皇の陵墓との説も存在します。境内には観心寺の奥の院であったとされる弥勒堂も現存しています。
祭事
10月に開催される秋祭りでは、満1歳の子供が参加する「稚児相撲」が行われます。この泣き相撲は地域の伝統的な行事として親しまれています。
アクセス情報
所在地: 大阪府河内長野市鳩原788
交通アクセス: 近鉄南大阪線河内長野駅から南海バス小堀線に乗り、「川上神社前」で下車後、徒歩約3分。
観心寺
観心寺(かんしんじ)は、大阪府河内長野市寺元に位置する高野山真言宗の遺跡本山です。本尊は如意輪観音であり、新西国三十三箇所客番札所にも数えられています。また、日本遺産『中世に出逢えるまち』の構成文化財の一つでもあります。
創建と歴史
観心寺は701年に役行者によって創建され、当初は「雲心寺」と称していました。その後、空海が808年に北斗七星を勧請し、「観心寺」と改名されました。
さらに、観心寺は楠木氏の菩提寺であり、楠木正成ゆかりの寺としても知られています。鎌倉時代には塔頭50か寺以上を有する大寺院となりました。
文化財と建築物
境内には、楠木正成の発願で建築が開始された未完成の三重塔「建掛塔」や、楠木正成の首を祀る首塚が存在します。また、金堂本尊の如意輪観音像は9世紀の作品とされています。
アクセス情報
所在地: 大阪府河内長野市寺元
交通アクセス: 近鉄南大阪線河内長野駅からバスで観心寺前まで。
周辺施設
川上神社や観心寺の周辺には、歴史的な建物や自然が豊富にあり、観光に最適なエリアです。
- 山本家住宅 - 重要文化財に指定されています。
- 西代神社 - 同じ河内長野市内にある神社です。