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天野酒 蔵元 西條(日本酒メーカー)

(さいじょう)

西條合資会社は、大阪府河内長野市に位置する、江戸時代に創業した歴史ある酒造店です。 創業は1718年(享保3年)に遡り、地域に根ざした酒造りを続けてきました。その旧店舗主屋を含む建物群は 日本国の登録有形文化財に指定されており、歴史的価値が高いとされています。

現在では、日本酒「天野酒」を中心に、菓子や加工食品も製造・販売しており、地元の観光名所としても親しまれています。 高野街道沿いに立地しており、現代の喧騒から離れ、歴史を感じられる場所として多くの人々が訪れています。

銘柄と酒造りの歴史

創業と変遷

西條合資会社は江戸時代の1718年に創業しました。明治時代末期までは「三木正宗」という銘柄で知られ、 大正・昭和時代には「波之鶴」として販売されていました。そして、1971年(昭和46年)に日本酒「天野酒」の 名を復活させ、再び地域の人々に愛される銘柄として親しまれています。

受賞歴

西條合資会社はその品質の高さから全国的にも評価されており、2019年には独立行政法人「酒類総合研究所」が主催する 全国新酒鑑評会で4年連続、通算11回目の金賞を受賞しました。この成果は、酒造りへのこだわりと情熱の証といえるでしょう。

登録有形文化財としての建築物

旧店舗主屋

旧店舗主屋は江戸時代末期に建築されました。入母屋造りの桟瓦葺きで、2階建ての構造です。北側と東側に庇があり、 正面には特徴的な出格子や虫籠窓が配置されています。内部は東側が見せ土間、西側が居室として設計され、 当時の伝統的な建築様式を色濃く残しています。

土蔵

土蔵も同じく江戸時代末期に建築された建物です。平屋建てで切妻造りの桟瓦葺きとなっており、外壁は白漆喰塗り、 腰部分は縦羽目板張りで仕上げられています。主屋との接続部分には両開き土戸が設けられ、当時の実用性と 美観を兼ね備えた設計が施されています。

現店舗

現在の店舗は観光客に向けた案内や商品の販売を行うための施設として機能しています。高野街道沿いに位置し、 歴史的な建築物と現代的な施設が調和した魅力的な空間を提供しています。

天野酒

酒名は、天野山金剛寺で室町時代に醸された僧房酒の呼称で、金剛寺では販売することで収入を得るなど、独自の経済活動も展開していました。

観光情報

所在地

西條合資会社の所在地は以下の通りです:

住所:大阪府河内長野市長野町12-18

交通アクセス

最寄駅は南海電鉄高野線の河内長野駅で、そこから徒歩約5分の場所に位置しています。 駅からのアクセスが良好なため、観光客にも訪れやすい立地となっています。

営業時間

西條合資会社の現店舗は、月曜日から土曜日の午前10時から午後5時まで営業しています。 日曜日と祝日は休業日となる場合がありますので、事前に確認することをお勧めします。

訪問の見どころ

日本酒「天野酒」の試飲

西條合資会社では、自社製品である「天野酒」の試飲が楽しめます。酒造りの伝統を味わいながら、 地元の文化に触れることができる貴重な体験です。

歴史的建築物の見学

旧店舗主屋や土蔵など、歴史的建築物を見学することで、江戸時代から続く酒造りの歴史や 当時の生活様式を学ぶことができます。建物の細部に施された工夫や美しいデザインに注目してください。

まとめ

西條合資会社は、日本酒の伝統を守り続けるだけでなく、地域文化の象徴としても重要な役割を果たしています。 歴史的建築物の見学や「天野酒」の試飲を通じて、河内長野市ならではの魅力を存分に味わってみてください。

Information

名称
天野酒 蔵元 西條(日本酒メーカー)
(さいじょう)

富田林・河内長野

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