歴史
極楽寺の創建は古く、伝承によれば、聖徳太子が推古天皇の病気平癒を祈願して、この地に湧き出る霊水を差し上げたところ、たちまち平癒したとされています。その後、聖徳太子が薬師如来を彫刻し、本尊としたことが始まりとされています。当時、この寺院は「温泉寺」と呼ばれていました。
一度は廃れる時期もありましたが、1321年(元享元年)、融通念仏宗の法明上人によって再興され、現在は阿弥陀如来を本尊としています。
近代の歴史
明治時代には、石川を源泉とする極楽寺温泉が境内にあり、湯屋を兼ねた宿泊施設「三笑館」が存在しました。しかし、大正初期には温泉施設や料理屋が撤去され、田畑を取り込む形で「極楽寺遊園」が造園されました。これにより、極楽寺の趣は一新されました。
河内大仏
極楽寺の高台には「河内大仏」が鎮座しています。この大仏は地域のシンボルとして親しまれ、多くの参拝者が訪れる名所となっています。
建築物と文化財
極楽寺の本殿は、江戸時代の文化が息づく化政期からの遺構です。また、本殿内には聖徳太子が刻んだとされる薬師如来像や阿弥陀如来像が祀られています。
極楽寺幼稚園
極楽寺は宗教施設だけでなく、教育施設としても地域に貢献しています。「錦渓幼稚園」を運営しており、知育・徳育・体育を柱とした全人教育を目指しています。
- クラス構成:満3歳クラス、年少組(3歳児)、年中組(4歳児)、年長組(5歳児)
- 保育時間:月・火・水(第1, 3, 5週は午前のみ)、木・金
- 教育目標:「全人教育」を目標に掲げ、子どもたちの成長を支えています。
極楽寺の所在地とアクセス
極楽寺は河内長野市古野町の旧東高野街道沿いに位置し、アクセスも便利です。
- 所在地:大阪府河内長野市古野町12-1
- アクセス:南海高野線「河内長野駅」から徒歩7分
観光ポイント
極楽寺周辺は歴史と自然が調和した観光エリアです。旧東高野街道を散策しながら、極楽寺を訪れることで、静寂と歴史の息吹を感じることができます。