白鳥神社は、大阪府羽曳野市古市に位置する由緒ある神社です。その旧社格は村社であり、多くの地元の人々や観光客が訪れる場所となっています。
白鳥神社は日本武尊、素戔嗚命(牛頭天王)、稲田姫命(頗梨采女)を主祭神として祀っています。また、明治時代に近隣の高屋神社を合祀したことで、その祭神である饒速日命、広国押武金日命(安閑天皇)も合せて祀られています。
白鳥神社の起源は軽里の西方にある白鳥陵(軽里大塚古墳)で、「伊岐宮」と呼ばれていました。しかし、南北朝時代や戦国時代の兵火によって衰退しました。その後、峯ヶ塚古墳の頂に小祠として祀られましたが、1596年の慶長の大地震で倒壊し、そのまま放置されました。
1784年(天明4年)、古市の氏神として現在の場所に移され、1908年(明治41年)には式内社であった高屋神社を合祀しました。なお、高屋神社は1954年に独立・再興されましたが、現在でも合祭神として祀られています。
大阪府羽曳野市古市1-1
鉄道: 近鉄南大阪線古市駅から徒歩約2分(北東へ約150m)。
古市だんじり祭(ふるいちだんじりまつり)は、白鳥神社で行われる伝統的な祭礼です。毎年10月の体育の日(ハッピーマンデー)の前、前々日の土曜日と日曜日に開催されます。
宵宮では夕方に古市駅前ロータリーに近隣地域から7台のだんじりが集まり、パレードが行われます。
本宮の午前中には竹ノ内街道を練り歩き、6つの町が白鳥神社に宮入します。この際、急な坂を一気に駆け上がる様子が見もので、境内は多くの観客で賑わいます。
各町で異なる特徴を持つ地車(だんじり)があり、それぞれの地区の個性が色濃く現れています。
駅前ロータリーでは「ぶんまわし」と呼ばれる地車を回す技が披露され、特に注目されます。一方で、「やりまわし」と呼ばれる岸和田だんじり祭の影響を受けた動きも近年では見られます。
白鳥神社は羽曳野市の歴史や文化を象徴する重要な神社です。周辺には軽里大塚古墳や峯ヶ塚古墳などの史跡も点在しており、歴史好きの方にもおすすめのスポットです。