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小山善光寺

(こやま ぜんこうじ)

小山善光寺は、大阪府藤井寺市にある浄土宗知恩院派に属する寺院です。その歴史と伝説から「元善光寺」や「日本最初の善光寺」とも呼ばれています。信濃善光寺の起源ともいわれるこの寺は、多くの信仰を集める由緒ある場所です。

略縁起

小山善光寺は、天正年間まで城山古墳の後円部外側にあったとされています。しかし、天正年間に織田信長が河内小山城を攻めた際、小山城とともに寺院も戦火に見舞われ、堂舎は焼失しました。その後、江戸時代初期の慶長年間(1596~1614年)、西誉宗珍によって現在の位置に移転再建されました。

本田善光の伝説

小山善光寺には、本田善光にまつわる伝説が伝えられています。推古天皇の時代、本田善光が信濃国へ帰る途中、難波の堀江で「一光三尊仏」を拾いました。この仏像を背負い、小山の里にある隆聖法師の庵に宿泊した際、法師から仏像を譲るように頼まれましたが、善光はこれを拒否。しかし、二人が三日三晩にわたり念仏を唱えたところ、一光三尊仏が二体に分かれました。このうち一体が小山善光寺の本尊となり、もう一体が信濃善光寺の本尊となったとされています。この伝説により、小山善光寺は「日本最初の善光寺」として知られるようになりました。

本尊とご開帳

小山善光寺の本尊である一光三尊仏は秘仏とされており、普段は非公開です。しかし、毎年4月24日に特別にご開帳され、多くの参拝者が訪れます。この神聖な仏像は、訪れる人々に深い感動と信仰をもたらしています。

詠歌

小山善光寺には、次のようなご詠歌が伝わっています:

弥陀仏の 世界をたずね 聞きたくば いそげ小山の 善光(よしみつ)寺

この詠歌は、阿弥陀仏の世界に触れるためには小山善光寺を訪れるべきだという信仰心を示しています。

アクセス情報

小山善光寺へのアクセスは以下の通りです:

結び

小山善光寺は、その歴史的背景や伝説を通じて、多くの信仰を集める場所です。静かな境内で歴史を感じながら、心を癒やすひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。ぜひ一度、足を運んでその魅力に触れてみてください。

Information

名称
小山善光寺
(こやま ぜんこうじ)

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