大阪府立近つ飛鳥風土記の丘は、大阪府南河内郡河南町にある大阪府立の歴史公園です。この風土記の丘では、国指定史跡である一須賀古墳群が保存されており、古代の歴史と文化を身近に感じることができます。
昭和40年代(1965年~1974年)に、大阪府南河内郡河南町の丘陵地に点在する一須賀古墳群は、大和団地開発によるニュータウン「阪南ネオポリス」の造成で消失の危機にありました。しかし、大阪府が古墳が最も密集する区域29ヘクタールを開発会社から買収し、古墳群の保存を図りました。
その後、園内に遊歩道を整備し、1986年(昭和61年)6月に一般公開が開始されました。そして1994年(平成6年)10月7日には、国の史跡として正式に指定されました。
この施設は史跡公園として文化財の一般公開を目的としています。都市公園ではないため、自然と歴史を学びながら静かに楽しむ場所として利用されています。
近つ飛鳥風土記の丘には、訪れる人々が楽しめる多彩な施設や設備が整備されています。
園内には直径15m前後の円墳(一部方墳)が102基存在し、そのうち40基には横穴式石室が備わっています。内部の見学が可能な古墳もあり、古代の建築技術を間近に体験できます。
古墳群からの出土品を展示紹介している博物館です。1994年(平成6年)に開館し、飛鳥時代の文化や歴史に関する貴重な資料が多く揃っています。
展望台は2か所あり、「近つ飛鳥」一帯を一望できるだけでなく、世界文化遺産である古市古墳群、大阪市内の街並みや六甲山系、さらには淡路島まで見渡せる絶景ポイントです。
園内は以下の時間帯で利用可能です。
大阪府立近つ飛鳥風土記の丘へのアクセス方法は以下の通りです。
近鉄長野線の富田林駅または喜志駅から金剛バスを利用します。石川線(富田林駅発)または阪南線(喜志駅発)の「近つ飛鳥博物館前行き」に乗車し、終点「近つ飛鳥博物館前」バス停で下車するとすぐに到着します。
南阪奈道路の羽曳野東ICまたは太子ICから約10分の距離に位置しており、便利にアクセスできます。
大阪府立近つ飛鳥風土記の丘は、古代の歴史を体感できる魅力あふれる場所です。訪れるたびに新たな発見があるこの歴史公園で、ぜひ悠久の時を感じてみてください。