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紫金山 法楽寺(たなべ不動尊)

(しこんざん ほうらくじ)

法楽寺は大阪市東住吉区に位置する真言宗泉涌寺派の大本山の寺院です。山号は紫金山(しこんざん)、院号は小松院、本尊は不動明王を祀っています。毎月28日には不動明王の縁日があり、多くの参詣者が訪れます。また、地域の信仰の中心地として、数多くの行事や催しが行われています。

歴史

創建と開基

法楽寺は治承2年(1178年)に平家の棟梁・平清盛公の嫡子である平重盛公によって創建されました。
平重盛公は、保元・平治の乱で戦死した人々の霊を敵味方なく慰霊するため、
また、源為朝公の念持仏である如意輪観音菩薩を安置するためにこの寺を建立しました。

山号「紫金山」の由来

山号「紫金山」は、平重盛公が宋の禅師・育王山仏照に黄金3000両を献上し結縁を求めたことに由来します。
禅師仏照は重盛公の仏法への志を評価し、育王山伝来の紫金の仏舎利二顆を贈ったという伝承があります。

織田信長の兵火と復興

元亀2年(1571年)、織田信長の侵攻により伽藍が焼失しました。
その後、江戸時代初期に一部復興が進められ、正徳元年(1711年)には本格的な復興が行われました。
お堂は大和松山藩織田家の殿舎を移築したものが現存しています。

境内の見どころ

本堂

本堂には、不動明王、釈迦如来、如意輪観世音菩薩、十一面観世音菩薩、地蔵菩薩、歓喜天が祀られています。

三重塔

平成8年(1996年)に「平成の三重宝塔」として建立されました。
本尊は金剛界大日如来像で、脇侍として不動明王立像と愛染明王坐像が安置されています。
塔の総高は約23メートルに及びます。

小坂奇石記念館

日本芸術院恩賜賞を受賞した書家、小坂奇石の作品を収蔵する記念館です。
「奇石体」と呼ばれる独自の書風を確立した彼の遺作約400点が展示されています。
また、仏教美術品も多数収蔵されています。

その他の見どころ

文化財

重要文化財

絹本著色不動明王二童子像は、鎌倉時代初期に制作されたとされ、大阪市立美術館に寄託されています。

大阪府指定有形文化財

銅造蔵王権現立像(平安時代作)は、1982年に大阪府の有形文化財に指定されました。

天然記念物

法楽寺のクスノキは樹齢800年と伝えられ、幹周8.0メートル、樹高26.0メートルの巨木です。1981年に天然記念物に指定されました。

年中行事

月例行事

霊場と札所

交通アクセス

所在地: 大阪府大阪市東住吉区山坂1丁目18-30

阪和線「南田辺駅」および谷町線「田辺駅」から徒歩すぐ。

Information

名称
紫金山 法楽寺(たなべ不動尊)
(しこんざん ほうらくじ)

心斎橋・難波・天王寺

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