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MIRAIZA OSAKA-JO

(ミライザ大阪城)

大阪城公園内の歴史と未来が交差する施設

MIRAIZA OSAKA-JOミライザ大阪城)は、大阪市中央区に位置する大阪城公園内で、歴史ある旧陸軍第四師団司令部庁舎をリノベーションした複合施設です。その建物はかつて大阪市立博物館としても利用されていました。

大阪市立博物館の概要と歴史

大阪市立博物館の誕生

大阪市立博物館は、旧陸軍第四師団司令部庁舎を利用して1960年に開館しました。1960年代には、大阪の歴史や文化を広く紹介する拠点として、多くの市民や観光客に親しまれました。その後、2001年に大阪歴史博物館の開館に伴い閉館しましたが、歴史ある建物は保存され、2017年に「MIRAIZA OSAKA-JO」として再び新たな役割を担うことになりました。

旧陸軍第四師団司令部庁舎の建設

1929年、大阪城天守閣の復興を含む昭和御大典記念事業の一環として、大阪市が事業主体となり、陸軍第四師団司令部庁舎が建設されました。設計は第4師団経理部が担当し、清水組が施工しました。1929年4月に着工され、1931年3月に竣工したこの庁舎は、ロマネスク様式を基調とし、古城のような重厚な外観が特徴です。

庁舎の役割と戦後の利用

当初は陸軍の施設として利用され、1940年には中部軍司令部もここに入居しました。第二次世界大戦中の大阪大空襲でも被害を受けることなく、戦後はGHQに接収されることになります。その後、大阪府警察の本部庁舎としても利用され、1958年に大阪市の管理下に置かれました。

大阪市立博物館としての利用

開館までの道のり

大阪府警が移転した後、この建物は大阪市立博物館として利用されることが決定しました。博物館としての開館準備が進められ、1960年12月1日に部分開館しました。初期の展示は他の博物館やコレクターの協力を得て行われ、1962年に全面開館しました。最終的には大阪に関する歴史的な資料が7万点も収集され、地域の歴史を扱う重要な博物館となりました。

「大阪市立博物館パルの会」と市民活動

1982年には、友の会「大阪市立博物館パルの会」が発足し、会員主催で歴史見学会などが行われていました。会員が自主的に運営することで、市民と博物館の関わりをより深める場として、地域の歴史学習に貢献しました。

閉館とその後の利用

2001年3月31日に大阪歴史博物館が開館したことで、大阪市立博物館はその役割を終えて閉館しました。その後、長い間未使用の状態が続きましたが、2015年4月に大阪城公園の管理が「大阪城パークマネジメント株式会社」に移行され、利用計画が進められることになりました。

「ミライザ大阪城」へのリノベーション

複合施設「MIRAIZA OSAKA-JO」の誕生

2017年10月19日、かつての大阪市立博物館が「MIRAIZA OSAKA-JO」として再オープンしました。新たな名前には「大阪の文化や娯楽が集まり、大阪の未来を担っていく場所になって欲しい」という思いが込められています。この施設は、大阪城天守閣を訪れる観光客や市民に、さらに大阪城公園の魅力を感じてもらうための新たな空間として、多彩な飲食や物販施設が提供されています。

ミライザ大阪城の施設とサービス

ミライザ大阪城には、大阪の伝統や文化を感じられるレストランやカフェ、土産物店が集結しており、訪れる人々に大阪の豊かな魅力を体験してもらうことができます。特に、大阪城の景観を楽しめるルーフトップテラスも人気のスポットとなっており、四季折々の大阪城公園の風景を楽しむことができます。

アクセス情報

ミライザ大阪城へのアクセスは、大阪環状線の大阪城公園駅から西へ徒歩約18分となっており、公共交通機関を利用してのアクセスも便利です。観光名所である大阪城天守閣に隣接しているため、多くの観光客が立ち寄る施設として賑わいを見せています。

大阪城の魅力と未来

ミライザ大阪城は、大阪城公園に新たな賑わいと魅力をもたらしています。歴史的な建物を現代風にアレンジしたこの施設は、大阪の過去と未来をつなぐ場所として、市民や観光客の憩いの場として愛されています。

今後も、大阪城公園を訪れる人々が楽しめる施設として発展していくことでしょう。ミライザ大阪城は、大阪の歴史や文化を大切にしながら、未来への希望を感じさせる空間として、多くの人々に愛され続けることが期待されています。

Information

名称
MIRAIZA OSAKA-JO
(ミライザ大阪城)

心斎橋・難波・天王寺

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