広大な敷地と伝統的建築
約3300平方メートルもの広大な敷地には、主屋、表門、乾蔵などが立ち並びます。 主屋は江戸時代中期の建築とされ、入母屋造、茅葺きの特徴を持ち、屋根構造は大和棟へ改造されていない貴重なものです。
表門は切妻造で本瓦葺きとなっており、門と主屋の間には広い前庭があります。敷地内には土蔵が並び、江戸時代の豪農屋敷の景観を良好に残しています。
徳川家康との逸話
奥田家には、大坂の陣の際に徳川家康が立ち寄り、ここで食事をしたという逸話も残されています。 その歴史的背景も、この住宅の文化的価値を高める要因の一つです。
重要文化財指定と建築
1969年(昭和44年)6月20日に、以下の建物が重要文化財として指定されました。
- 主屋 - 入母屋造、茅葺き、江戸時代中期建築。
- 表門 - 切妻造、本瓦葺き。
- 乾蔵、旧綿蔵、納屋、米蔵2棟。
主屋の建築詳細
主屋は桁行20.7メートル、梁間8.0メートルの規模を持ち、北面には庇付きの瓦葺き、東面には突出し入母屋造が施されています。 建築手法や構造から、17世紀初期の豪農屋敷の特徴を伝えるものとされています。