多彩なスポーツ施設が集まる運動公園
国際大会にも対応するヤンマースタジアム長居
長居公園を象徴する施設の一つが、長居陸上競技場(ヤンマースタジアム長居)です。陸上競技をはじめ、国際大会の開催にも対応できるメインスタジアムとして利用されています。
大規模なスポーツイベントの舞台となる一方、長居公園を訪れる人にとっては、公園全体の活気を感じさせるランドマーク的な存在でもあります。
ヤンマーフィールド長居とヨドコウ桜スタジアム
長居第2陸上競技場(ヤンマーフィールド長居)は、トレーニングや練習などに利用される陸上競技施設です。メインスタジアムとともに、長居エリアのスポーツ活動を支えています。
また、長居球技場(ヨドコウ桜スタジアム)は、サッカークラブ・セレッソ大阪のホームスタジアムです。試合開催時には多くのサポーターが集まり、普段の公園とはまた違った熱気に包まれます。
テニス、プール、相撲まで楽しめる
園内には長居庭球場もあり、ナイターに対応した8面のテニスコートが整備されています。また、長居プールには25メートルの屋内プールと、夏季限定の屋外プールが設けられています。
さらに長居相撲場もあり、相撲大会や練習などに利用されています。陸上競技やサッカーだけではなく、さまざまなスポーツに触れられることが長居公園の大きな魅力です。
緑と花に親しめる自然のエリア
大阪市立長居植物園
スポーツ施設のイメージが強い長居公園ですが、園内には豊かな緑も広がっています。大阪市立長居植物園では、四季折々の植物を楽しむことができ、季節によって異なる花や緑の表情に出会えます。
スタジアムや競技場の活気から少し離れて、植物を眺めながらゆっくり過ごせる場所として、長居公園のもう一つの魅力を形づくっています。
郷土の森・おもいでの森
園内には郷土の森・おもいでの森と呼ばれる森林エリアもあり、都市の中で自然を身近に感じることができます。木々に囲まれた場所を歩けば、大阪市街地にいることを忘れるような穏やかな時間を過ごせます。
花と緑と自然の情報センターも設けられており、植物や自然について学ぶことができます。自然を眺めるだけでなく、身近な環境について知るきっかけにもなる施設です。
子どもたちが遊べるこどもの広場もあり、家族での休日のお出かけにも利用しやすい環境が整っています。
自然科学と文化に触れられる長居公園
長居公園には、自然を楽しむ施設だけでなく、学びや文化に触れられる施設も集まっています。
大阪市立自然史博物館では、動物や植物、地質など自然科学に関するさまざまな展示を通して、身近な自然から地球の歴史まで幅広く学ぶことができます。
また、大阪市立長居ユースホステルも園内にあり、宿泊を伴う活動の拠点として利用されています。さらに、大阪市長居障害者スポーツセンターも整備され、障害のある人がスポーツに親しめる環境が用意されています。
このように長居公園は、単なる緑地ではなく、スポーツ、自然、教育、文化、レクリエーションが一つの場所に集まった総合的な都市公園となっています。
寺院跡から始まった長居公園の歴史
「臨南寺公園」として計画
長居公園の歴史は、昭和初期の都市計画にまでさかのぼります。1928年(昭和3年)、この地域に「臨南寺公園(りんなんじこうえん)」を整備する計画が立てられました。
「臨南寺」は、公園が建設される以前にこの地に存在した曹洞宗の寺院です。現在の園内にも、その面影を伝える場所が残されています。
1934年に「長居公園」へ改称
その後、1934年(昭和9年)に名称が「長居公園」に改められ、1944年(昭和19年)4月1日に正式に開園しました。
現在のようにスポーツや自然を楽しむ大規模な公園へと発展するまでには、戦前から戦後にかけてさまざまな変化がありました。
戦後の変化と運動公園への発展
戦後の長居公園には、市営競馬場や競輪場が設けられ、多くの人々が集まる場所となりました。しかし、市営競馬場は1959年、競輪場は1962年に閉鎖され、その後、公園は新たな姿へと整備されていきます。
再整備ではスポーツ施設の充実が進められ、長居陸上競技場の建設をはじめとして、陸上競技や球技などを楽しめる施設が次々と整備されました。
そして1993年(平成5年)には長居第2陸上競技場が完成し、長居公園の整備が完了しました。こうして長居公園は、さまざまなスポーツ施設を備えた運動公園として発展していきました。
民間との連携による新たな公園づくり
長居公園では、時代に合わせて管理運営の方法も変化してきました。2009年から2021年にかけては公園全体に指定管理者制度が導入され、2016年以降はセレッソ大阪スポーツクラブを中心に、民間企業や公共団体が協力して管理運営を行いました。
2021年からは「わくわくパークプロジェクトチーム」が運営を担い、自己資金による施設の改修や新たな施設の設置なども進められています。
長い歴史を持つ公園でありながら、現在の利用者のニーズに合わせて新しい魅力を生み出そうとしていることも、長居公園の特徴です。
駅からすぐの便利なアクセス
長居公園は鉄道によるアクセスに恵まれています。Osaka Metro御堂筋線の長居駅3番出口から徒歩すぐで、JR阪和線の長居駅東出口や鶴ケ丘駅からも徒歩約5分でアクセスできます。
また、近鉄南大阪線の針中野駅からは徒歩約15分です。複数の鉄道路線から訪れることができるため、大阪市内から気軽に足を運べます。
道路では、公園の南側を長居公園通、西側をあびこ筋(大阪府道28号)、東側を長居公園東筋(大阪府道26号)が通っています。
スポーツと自然を一日かけて楽しめる場所
長居公園は、スポーツ施設の充実した運動公園であると同時に、植物や森林、自然科学、文化に触れられる総合的な都市公園です。大規模なスタジアムでスポーツ観戦を楽しむ日もあれば、植物園を散策したり、博物館を訪れたり、緑の中でゆっくり過ごしたりすることもできます。
寺院跡から始まり、戦後の競馬場や競輪場を経て、現在のスポーツ・文化拠点へと姿を変えてきた長居公園には、大阪の都市の発展とともに歩んできた歴史があります。
駅からのアクセスも良く、家族での休日のお出かけからスポーツ観戦、自然散策、文化施設めぐりまで、さまざまな楽しみ方ができる長居公園。大阪南部を訪れる際には、都会の中に広がる豊かな緑と多彩な施設をゆっくり楽しんでみてはいかがでしょうか。