祭神
茨住吉神社の祭神は以下の四柱の神々です。
- 底筒男命(そこづつのおのみこと)
- 中筒男命(なかづつのおのみこと)
- 表筒男命(うわづつのおのみこと)
- 息長足媛命(おきながたらしひめのみこと) - 神功皇后
神徳
住吉大神は禊(みそぎ)による災厄や罪穢の浄化を司る神々で、健康、長寿、幸福のご利益があるとされています。また、息長足媛命は安産や子宝の神としても信仰され、多くの参拝者が訪れています。
歴史
創建と発展
茨住吉神社は、寛永元年(1624年)に九条島の開発を進めた香西晢雲と池山新兵衛によって創建されました。住吉大神を勧請し、海上安全や新田の守護を祈願したのが始まりです。
茨の由来
「茨」の名は以下の説に由来します。
- 摂津国菟原郡住吉村の住吉神社(現:元住吉神社)からの分祀にちなむ。
- 新田開発時の荒地に茨が生い茂っていたため。
近代以降の歴史
- 明治5年(1872年) - 郷社に列せられる。
- 昭和20年(1945年) - 大阪大空襲で焼失。
- 昭和40年(1965年) - 現在の鉄筋コンクリート造の社殿が再建。
境内の見どころ
市杵島姫神社
境内には市杵島姫神社が鎮座しており、多くの参拝者が訪れます。
玉照稲荷神社
また、玉照稲荷神社も併せて祀られており、稲荷信仰の象徴として地域の人々に親しまれています。
句碑「忘れ水」
境内には此花庵の句碑「かきつはたこゝによるへの忘れ水」が建立されています。この句は、茨住吉神社の美しい自然や歴史を今に伝えています。
茨住吉神社の地域との関わり
茨住吉神社は、九条島の鎮守として地域発展と深い関わりを持ってきました。明治期には呉服市や骨董市が開かれ、西大阪の繁栄を象徴する存在でもありました。
アクセス
- 電車: 大阪メトロ中央線・阪神なんば線「九条駅」下車、徒歩5分。
まとめ
茨住吉神社は、大阪市西区九条に位置する歴史と文化の詰まった神社です。地域の守護神として親しまれ、参拝者に多くのご利益をもたらしています。再建された社殿や境内の見どころも魅力的で、一度訪れる価値のある神社です。