広大な敷地と歴史ある建築
平野郷屋敷という通称は、この地域一帯がかつて平野郷と呼ばれていたことに由来します。約1100坪(約3630平方メートル)の広大な敷地には、主屋をはじめ、長屋門、5棟の蔵、茶室などが配置されており、その床面積の合計は約804坪(約2650平方メートル)にも及びます。
現在も辻元家が所有しており、1990年からはレストラン「がんこ平野郷屋敷」として貸し出され、多くの人に利用されています。また、1993年からは「平野町ぐるみ博物館」の構成施設の一つとなり、屋敷内には「くらしの博物館」が設けられ、一般公開されています。
歴史を感じる「くらしの博物館」
旧辻元家住宅内には「くらしの博物館」が設けられています。ここでは、辻元家が所有していた絵画や茶器などが公開され、当時の生活や文化を感じることができます。
主な展示品
- 兆殿司『飛鯉之図』
- 伊藤若冲『水鳥』
- 白川芝山学『雪中梅花之図』
- 松村景文『えび・かに之図』
- 大徳寺歴代官長の茶軸作品
施設紹介
- 主屋: 歴史を感じさせる中枢の建物
- 茶室: 和の心を体感できる空間
- 長屋門: 供待ち付きの貴重な建築
- 内蔵: 保存状態が良好な蔵
- 米蔵: 米の貯蔵に使用されていた蔵
- 衣装蔵: 「くらしの博物館」の展示館として利用
- 味噌蔵: 味噌の保存用蔵
- 炭蔵: 炭を保管するための蔵
- 日本庭園: 木戸雅光氏による作庭の見事な庭園
がんこ平野郷屋敷としての利用
現在、旧辻元家住宅はレストラン「がんこ平野郷屋敷」としても利用されています。 江戸時代のなたね油売りで富を築いた商人の屋敷であり、400年の歴史を持つ日本家屋で美味しい料理を楽しめます。
寿司レストランとしての魅力
「がんこ平野郷屋敷」は寿司レストランとしても有名で、歴史的な建物内で贅沢なひとときを過ごせます。 また、食事だけでなく、屋敷内で展示される着物や陶器、掛け軸なども楽しめます。
庭園の魅力
敷地内の日本庭園は、大阪万博の日本庭園を手掛けた木戸雅光氏による作庭です。
四季折々の風景が広がり、訪れる人々に癒しと感動を提供します。
交通アクセス
- JR西日本関西本線(大和路線)加美駅から徒歩2分
- JR西日本おおさか東線 新加美駅から徒歩3分
まとめ
旧辻元家住宅は、歴史的な価値と和の美を兼ね備えた貴重な場所です。日本庭園や「くらしの博物館」など、見どころが豊富で、訪れる人々に多くの感動を与えます。 また、レストラン「がんこ平野郷屋敷」としても利用でき、歴史ある空間で食事を楽しむ特別な体験を提供します。大阪市内で静かなひとときを過ごしたい方にぜひおすすめです。