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諏訪神社(大阪市)

(すわ じんじゃ)

諏訪神社は、大阪市城東区諏訪にある歴史的な神社です。旧社格は村社に列せられ、豊臣秀吉をはじめとした歴史的な人物とも深い関わりを持っています。また、秋祭りの獅子舞が大阪市の無形民俗文化財に指定されているなど、地域文化においても重要な役割を果たしています。

祭神

諏訪神社の主祭神として、以下の二柱が祀られています。

歴史

諏訪神社の創建年代は明確にはわかっていませんが、境内にある石灯籠には「承和3年(836年)4月寄進」と刻まれています。このため、平安時代初期には既に存在していたことがわかります。

菅原道真と「左専道」の由来

延喜元年(901年)、菅原道真が大宰府に左遷される途上で諏訪神社を訪れ、参拝したと伝えられています。そのため、この地は「左遷道(させんどう)」と呼ばれましたが、後に字のみ「左専道」に改められました。1973年(昭和48年)10月に住居表示が実施されると、この周辺の地名は「諏訪」と変更され、「左専道」という地名は消滅しました。

豊臣秀吉と獅子舞の起源

天正18年(1590年)、豊臣秀吉が小田原攻めの際、大坂城の天守閣から諏訪神社の森が目に入り参拝したと伝えられます。その後の戦勝を受け、秀吉は感謝の印として、雄獅子「白豊号」と雌獅子「白雲号」を奉納しました。しかし、1885年(明治18年)の淀川洪水で雄獅子が流失し、現存するのは雌獅子と雄獅子の複製です。

獅子舞の復活と文化財指定

諏訪神社の獅子舞は、奉納後に始まったとされていますが、資料の流失により詳細は不明です。昭和期に戦争の影響で一時中断されましたが、1968年(昭和43年)に獅子地車保存会によって復活しました。この獅子舞は2003年(平成15年)に大阪市の無形民俗文化財に指定され、毎年の秋祭りで披露されています。

境内の見どころ

摂・末社

神事と祭事

諏訪神社では毎年夏と秋に祭事が行われます。特に秋祭りでは、伝統的な獅子舞とだんじりの曳行が行われ、地域住民や観光客に親しまれています。2007年(平成19年)には地車購入50周年を迎え、記念祭が盛大に開催されました。

交通アクセス

バス路線の歴史

諏訪神社前は古くから市バスの終着点として利用されてきました。かつては大阪市立総合医療センターへの路線や、近鉄バスの布施駅と蒲生四丁目間の運行も行われていました。

まとめ

諏訪神社は、その歴史の深さと地域文化の中での重要な役割を担ってきた神社です。獅子舞やだんじりなどの伝統的な祭事を通して地域住民に親しまれ、訪れる参拝者を魅了しています。菅原道真や豊臣秀吉との関わりを伝える逸話も多く、大阪市を訪れる際にはぜひ立ち寄りたいスポットの一つです。

Information

名称
諏訪神社(大阪市)
(すわ じんじゃ)

梅田・新大阪

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