公園の概要と歴史
桜之宮公園は、大川の東岸に鎮座する櫻宮(桜宮神社)の周辺一帯に広がり、リバーサイドパークとして南北約4.2kmに及びます。このエリアは江戸時代から桜の名所として知られ、特に春には多くの花見客で賑わいます。
1885年(明治18年)の淀川大洪水では東岸の桜が壊滅的な被害を受けましたが、その後、西岸の造幣局周辺の桜が新たな名所として有名になりました。現在も「造幣局の桜の通り抜け」は毎年多くの人々を集める人気イベントです。
蕪村公園
蕪村公園(ぶそんこうえん)は、大阪市都島区の大川沿いに位置する公園で、俳人・与謝蕪村を顕彰するために設立されました。公園は2009年(平成21年)4月に開園しました。NPO法人「近畿フォーラム21」が中心となり、地元住民と共に10年の歳月をかけて大阪市に働きかけた結果、実現したものです。
公園は旧淀川の左岸、毛馬橋の東北詰めに位置しています。園内には与謝蕪村の業績を紹介するパネル展示や石造の句碑が設置されており、蕪村の文学に触れることができます。
施設
- 与謝蕪村の13句を刻んだ句碑
交通アクセス
JR大阪駅から市バス34号系統「毛馬橋」下車、徒歩すぐ。
南天満公園
南天満公園(みなみてんま こうえん)は、大阪市北区の大川北岸沿いに広がる都市公園で、天満橋から天神橋の間に位置します。大川沿いの桜の名所として知られています。毎年4月には桜並木に屋台が並び、花見を楽しむ来訪者で賑わいます。また、桜の季節には夜間ライトアップも行われ、公園内の雰囲気がさらに華やかになります。
施設
- 南天満庭球場(テニスコート): 全天候型の人工芝コート3面
- 天神橋北交番
- 管南福祉会館
- モニュメント等:
- 天満青物市場跡碑
- 天満の子守歌歌碑
- 淀川三十石船舟唄歌碑
- 将棊島粗朶水制跡碑
交通アクセス
天満橋駅(京阪本線・京阪中之島線・地下鉄谷町線)から徒歩圏内。
藤田邸跡公園
藤田邸跡公園は、大川の左岸に広がり、北側には桜之宮公園が隣接しています。藤田財閥の歴史を感じさせる美しい日本庭園を有するこの公園は、地元住民や観光客に親しまれています。
藤田邸跡公園は、16,000平方メートルの敷地面積を持つ広大な公園で、春には桜が咲き誇り、多くの花見客で賑わいます。また、公園は大阪市の名勝に指定されており、歴史ある日本庭園が魅力です。
桜宮神社
桜宮神社(さくらのみやじんじゃ)は、大阪市都島区中野町にある神社で、地元では「櫻宮」として親しまれています。元々は野田村に祀られていましたが、度重なる洪水で現在の場所に移されました。
神社の歴史
この神社の創建は不明ですが、兵火や洪水で神宝や記録が失われました。1613年に再建されたものの、1620年には大和川の洪水で社殿が流され、現在の中野町に漂着したため、そこに定められました。その後も1666年と1674年の洪水を経て、ようやく現在の社地に安定して鎮座することになりました。
境内施設と文化財
- 本殿・拝殿: 戦後に復興された社殿。
- 八柱神社: 目神八幡大神や恵比須大神などが祀られています。
- 楠玉神社: 900年以上の歴史を持つクスノキがかつて存在していました。
- 大阪府指定有形文化財: 鎌倉時代の太刀「若狭國住冬広作」。
周辺のスポットとアクセス
施設と周辺スポット
- 桜之宮球場: スポーツイベントの開催地として親しまれています。
- 大阪市立大学漕艇部: 大川でボート競技が行われます。
周辺の観光施設
- 大阪アメニティパーク(OAP): 飲食店やオフィスが集まる複合施設。
- 帝国ホテル大阪: ラグジュアリーな宿泊施設。
- 造幣局・造幣博物館: 歴史的価値のある展示が楽しめます。
- 藤田邸跡公園: 美しい庭園と美術館。
アクセス
- JR大阪環状線「桜ノ宮駅」から徒歩5分
- JR東西線「大阪城北詰駅」から徒歩5分
- 地下鉄谷町線・京阪本線「天満橋駅」からアクセス可能
- 大阪シティバス「桜の宮橋」バス停下車