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大宮神社(大阪市旭区)

(おおみや じんじゃ)

大宮神社は、大阪市旭区大宮に位置する由緒ある神社です。旧社格は村社であり、その創建は平安時代末期、源義経によるものと伝えられています。

歴史

源義経の創建

大宮神社の創建は寿永元年(1185年)にさかのぼります。源義経が平家討伐の途上でこの地に宿を取った際、夢の中で宇佐八幡神からの霊夢を見ました。目覚めると梅の木に神鏡がかかっており、義経はこれを手に取り八幡神の加護を得て平家を滅ぼしたと伝えられています。その後、後鳥羽天皇の許可を得て、この地に神社を建立しました。

秀吉と大坂城との関わり

天正11年(1583年)、豊臣秀吉が大坂城を築いた際、大宮神社は鬼門の守護神として崇敬されました。秀吉の保護のもと、境内の整備が進められ、毎年1月、5月、9月には幣帛が献じられました。江戸時代にも大坂城の守護神として引き続き崇敬され、大坂城代の交代時には参拝が行われました。

近代から現代へ

明治時代に村社に列せられ、周辺の神社を合祀した結果、多くの神々が祀られるようになりました。1912年には「大宮八幡宮」から「大宮神社」へと名称が変更され、鳥居に掛かっていた旧額は神輿庫に保管されています。

祭神

主祭神 - 応神天皇、神功皇后、姫大神

合祀神 - 大国主神、事代主神、菅原道真公など多くの神々

相殿神 - 鬼門守護大神、天御中主神、宇迦之御魂神(稲荷神)

境内施設

本殿と拝殿

本殿は1936年(昭和11年)に再建され、拝殿は1930年(昭和5年)に再建されました。社務所や神輿庫もあり、歴史と伝統を感じさせます。

摂末社

祭事

大宮神社では、年間を通じて様々な祭事が行われます。

文化財

伝豊国大明神坐像

2020年の修復工事中に発見された豊臣秀吉像は、2021年に大阪市指定有形民俗文化財に指定されました。この像は秀吉の信仰を物語る重要な史料とされています。

大宮神社神像群

2023年には、男神坐像を含む6体の神像が文化財に指定されました。中世にさかのぼるこれらの像は、大阪市内でも貴重な作例です。

交通アクセス

まとめ

大宮神社は、その歴史的背景と豊富な神々を祀る点で非常に魅力的な神社です。源義経や豊臣秀吉との関わりを感じながら、豊かな歴史を体験することができます。文化財も充実しており、訪れるたびに新たな発見があることでしょう。大阪市旭区を訪れた際には、ぜひ大宮神社を参拝してみてください。

Information

名称
大宮神社(大阪市旭区)
(おおみや じんじゃ)

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