施設概要
キッズプラザ大阪は1993年(平成5年)4月に開業し、「扇町キッズパーク」として誕生しました。大阪市が扇町公園近くの大阪市立工業研究所跡地に建設を計画し、住友信託銀行が提案した、児童がテレビ番組を自主制作できるスタジオを備える案が採用されました。これにより「大阪市北区扇町開発土地信託事業」として開発が進められ、1997年(平成9年)に竣工しました。
複合施設としての役割
「扇町キッズパーク」は、こども施設「キッズプラザ大阪」、飲食施設「キッズモール」、そして「関西テレビ」というメディア施設が一体となった複合施設です。開業当初、関西テレビが約7割の施設を使用しており、1997年10月に同社の本社もこの地へ移転しました。
カンテレ扇町スクエアへ
2008年、大阪市は土地信託事業からの撤退を進め、関西テレビが扇町キッズパークを216億円で購入することが決定されました。そして2013年に関西テレビの開局55周年記念として、本社ビル1階を番組収録が可能な空間に改装し、「カンテレ扇町スクエア」と名称が変更されました。
建築とデザイン
キッズプラザ大阪は大阪の新しいランドマークとなるようデザインされ、扇町地区のシンボル性を高めています。建物外観は、PC板とガラスの2層構造により施設の複合性を強調しています。低層部は子ども施設を象徴し、明るいグレーのタイルを使った格子状の壁面が特徴です。高層部はメディア施設としてブルーのガラスが使われ、大空と融合する軽やかなデザインとなっています。
キッズプラザ大阪の見どころ
キッズプラザ大阪は、1997年7月10日に開館しました。この施設では、子どもたちが遊びを通して様々な発見や学びの機会を得られるよう、体験型の展示やアクティビティが豊富に用意されています。施設は1階から5階にわたり、子どもたちがそれぞれの階で異なる体験を楽しむことができます。
各階の施設内容
館内は、子どもの興味を引き出すためのテーマごとに分かれています:
- 1階:「どんなもん階」 - 日常の疑問や発見を楽しめる展示が充実しています。
- 3階:「つくろう階」 - 創作活動が楽しめるフロアで、ミュージアムショップ「ネバーランド」も併設されています。
- 4階:「あそぼう階」 - 子どもたちが思いきり遊べるアクティビティが豊富なフロアです。
- 5階:「やってみる階」 - 実験やチャレンジを通して学びを深められる体験型の展示が多数あります。
特に4階と5階にある「こどもの街」エリアは、オーストリアの芸術家フリーデンスライヒ・フンダートヴァッサーがデザインし、独特の芸術性と遊び心が詰まった空間となっています。
扇町公園との関わり
キッズプラザ大阪は扇町公園に隣接し、公園とのつながりが感じられるユニークな施設です。以前はクライミング用の遊具も設置されていましたが、安全管理のために撤去され、現在は野外カフェとして利用されています。
交通アクセス
キッズプラザ大阪へのアクセスも便利です。電車を利用する場合は、以下の方法で訪れることができます:
- Osaka Metro堺筋線 - 扇町駅2号出口から徒歩すぐ。
- JR大阪環状線 - 天満駅から徒歩約3分。
車でのアクセスの場合は、阪神高速12号守口線の扇町出入口または南森町出入口を利用するのが便利です。
周辺の施設と環境
キッズプラザ大阪は、扇町公園やカンテレ扇町スクエアといった多様な施設に囲まれています。こうした周辺環境のおかげで、家族連れや観光客が1日中楽しめるエリアとなっています。また、施設内には飲食店フロアも存在していましたが、現在は閉鎖され、関西テレビの楽屋として再利用されています。
キッズプラザ大阪は、子どもだけでなく大人も一緒に楽しめる施設であり、遊びながら学ぶことの大切さを再発見できる貴重な場所です。訪れるたびに新しい発見や驚きが待っているこの場所で、ぜひ素敵なひと時をお過ごしください。