神明神社の祭神
神明神社では、以下の神々を祀っています。
- 天照皇大神(あまてらすすめおおかみ):日本神話の最高神で、太陽の神。
- 八幡大神(はちまんおおかみ):武運の神として知られ、源氏一族の守護神。
- 春日大神(かすがおおかみ):奈良の春日大社を本拠地とする神々の総称。
神明神社の歴史
神明神社の歴史は長く、多くの変遷を経てきました。
創建と初期の歴史
神明神社は、もともと京都西院に鎮座していましたが、後陽成天皇による勧請により、大坂の蝋燭町(内平野町2丁目の旧称)へ移転されました。元和2年(1616年)、松平忠明によってこの地に移され、大坂城の守護社としても機能しました。また、江戸時代には「日中神明」とも呼ばれ、町民たちの祈願所として親しまれました。
明治以降の変遷
- 1907年(明治40年):泉南郡南近義村(現在の貝塚市)の八幡神社を合祀し、村社に昇格。社名を現在の「神明神社」に改めました。
- 1914年(大正3年):神饌幣帛料供進神社に指定され、国家的な儀式の対象にもなりました。
- 1924年(大正13年)8月:現在の大正区鶴町2丁目に移転し、戦災を受けるもその後再興されました。
大坂三神明(浪速三神明)との関係
神明神社は、大坂三神明(浪速三神明)の一つとして知られています。
朝日神明社
社殿が東向きに建てられた神社で、神崎町に鎮座していました。現在は、大阪市此花区春日出中1丁目に遷座されています。
日中神明社(神明神社)
神明神社は、かつて内平野町2丁目にあり、社殿が南向きに建てられていました。現在の大正区鶴町2丁目への移転後も、その伝統は受け継がれています。
夕日神明社
西向きに社殿が建てられた神社で、曾根崎村に鎮座していました。現在は大阪市北区曾根崎2丁目に遷座し、露天神社の境内社として存続しています。
まとめ
神明神社は、長い歴史と豊かな伝統を持つ神社で、大阪市大正区の文化と信仰を支えています。大坂三神明の一つとしての誇りも持ちつつ、地域の人々との絆を大切にしています。参拝に訪れることで、静かで厳かな空気の中で心を清めるひとときを過ごすことができるでしょう。