施設の概要
アジア太平洋トレードセンターは、ビジネスサポート施設、アウトレットモール、オフィス、飲食・娯楽施設など、多種多様な施設を併せ持つ複合施設です。海沿いに位置しており、訪れた際には美しい夕日を楽しむことができます。また、施設内の随所には「I ♡ NANKO」と書かれた看板が設置され、南港エリアへの愛着を象徴しています。
ビジネスサポート機能
当初は、国内外の卸売業者や貿易業者、専門商社が入居し、関税を払うことなく商品を輸入し、加工・展示・販売を行う貿易センターとしての機能が期待されていました。さらに、会議室なども備えたビジネスサポート機能が充実しており、ビジネスの拠点として利用されていました。
観光・レジャー施設
施設内にはアウトレットモールや各種イベントが開催されるホールもあり、観光やレジャーの目的でも多くの人々が訪れます。特に、海沿いのボードウォークやウミエール広場は、散歩やリラックスした時間を過ごすのに最適です。
施設の詳細
O's棟
O's棟には、飲食店や娯楽施設が集まっており、音楽コンサートや季節ごとのイベントが開催されます。特に、海沿いにあるボードウォークは多くの人々に親しまれ、ウミエール広場ではリラックスした時間を楽しむことができます。
ATCホール
ATCホールでは、見本市や子ども向けのキャラクター展覧会、プロボクシング興行などさまざまなイベントが開催されています。Aホール、Bホール、Cホールなど、規模に応じたイベントスペースが用意されており、多目的に利用されています。
ITM棟
ITM棟には、フェリーターミナルや郵便局、大手小売店が入居しています。フェリー「さんふらわあ」の大阪南港ターミナルもここにあり、別府や志布志へ向かう航路が運航されています。さらに、大阪市消費者センターや福祉関連企業のためのショールームなども設置されており、多様な施設が集まっています。
ATCあそびマーレ
5階には、室内遊園地「ATCあそびマーレ」があります。ここは子どもたちが楽しめるアトラクションが充実しており、家族連れで訪れる観光スポットのひとつです。雨の日でも楽しめる室内施設として、多くの親子連れに利用されています。
経営の歴史と再建
開業当初の問題点
ATCは、当初、大阪市が総事業費1,465億円を投じて建設しましたが、賃料の高さや大阪都心からの交通の不便さなどが影響し、入居企業が相次いで撤退しました。その結果、経営は悪化し、施設は一時期経営破綻に追い込まれました。
再建の取り組み
2004年には、民間から秋本穣氏（元伊藤忠商事副社長）が社長に就任し、経営再建に取り組みました。その結果、2005年度には初めて黒字を計上し、その後も経営は改善を続けています。2018年度には約11億9300万円の純利益を達成し、年間約700万人が来場する人気施設となりました。
交通アクセス
ATCへのアクセスは、南港ポートタウン線「トレードセンター前駅」に直結しており、公共交通機関でのアクセスが便利です。また、施設周辺には「南港コスモフェリーターミナル」や「インテックス大阪」などの施設があり、大阪南港エリアの観光拠点としても活用されています。
周辺の観光スポット
ATCの周辺には、大阪府咲洲庁舎やグランドプリンスホテル大阪ベイ、インテックス大阪といった観光スポットが集まっています。これらの施設と併せて訪れることで、さらに充実した大阪観光を楽しむことができます。
大阪府咲洲庁舎
大阪府咲洲庁舎は、咲洲エリアのランドマークとなる高層ビルで、大阪湾を一望できる展望台が設けられています。ATCからも徒歩でアクセス可能です。
グランドプリンスホテル大阪ベイ
グランドプリンスホテル大阪ベイは、南港エリアに位置する豪華なホテルで、観光やビジネスで訪れる人々に人気の宿泊施設です。美しい海の景色を楽しむことができ、レジャーやビジネスの拠点として最適です。
まとめ
アジア太平洋トレードセンターは、大阪南港の複合施設として、商業、レジャー、ビジネスの多彩な機能を持つ施設です。経営再建を果たし、現在も多くの人々に利用されており、今後もその役割が拡大していくことが期待されています。海沿いの美しいロケーションや、多様な施設が集まる魅力的な場所として、ぜひ一度訪れてみてください。