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大阪文化館・天保山

(おおさか ぶんかかん てんぽうざん)

安藤忠雄が手がけた大阪ベイエリアの文化拠点

大阪文化館・天保山は、大阪市港区の天保山ハーバービレッジ内にある美術館です。かつて「サントリーミュージアム[天保山]」として運営されていましたが、2013年に名称が変更され、今日では多彩な展示会やイベントが開催される文化の発信地として、多くの人々に親しまれています。

美術館の歴史:サントリーミュージアムから大阪文化館へ

当館は1994年11月3日、サントリー創業90周年を記念する事業の一環として「サントリーミュージアム [天保山]」として開館しました。東京のサントリー美術館が伝統的な日本の美術品を展示するのに対し、こちらではモネミュシャロートレックなど近現代美術を中心に収集・展示していました。また、世界各国のポスターなどユニークな展示も特徴でした。

さらに、館内には20×28mのIMAXスクリーンを備えた「アイマックスシアター」が併設され、映像芸術を楽しめる劇場としても人気を博していました。

運営体制の変遷

しかし、2009年8月に入館者数の減少や運営維持の難しさから、サントリーホールディングスは2010年12月26日に閉館する決断を下しました。その後、大阪市に土地と建物が無償で譲渡され、サントリーによる運営は終了しました。

リニューアルと新しい展開

2012年には、当館が「大阪天保山特設ギャラリー」として再利用され、「ツタンカーメン展」や漫画『ONE PIECE』の原画展など、注目度の高い展示が開催されました。そして、2013年2月に「大阪文化館・天保山」と改称され、同年4月からオリックス不動産が運営契約を締結。2023年には株式会社日中文化経済事業団に運営が移管され、さらに多彩な活動が展開されています。

展示内容と連携活動

「大阪文化館・天保山」は、近隣の海遊館天保山マーケットプレースと連携し、大阪ベイエリア全体の観光と文化の活性化に寄与しています。美術展や博物展など、多岐にわたる展示を通じて、多くの来場者に新たな発見を提供し続けています。

建物の特徴と設計

この美術館は、1994年に竣工し、世界的に著名な建築家安藤忠雄氏によって設計されました。地上9階建て(部分的に10階建て)、地下1階の構造を持ち、その外観は大阪湾の青空に映える美しさで知られています。

施設の利用と設備

各種セミナーや会議、展示会、イベントなど多用途に利用可能な施設として、多くの企業や団体に活用されています。また、日本文化の発信だけでなく、大阪の国際性を活かした多様な文化活動も展開しています。

建築概要

交通アクセス

「大阪文化館・天保山」へのアクセスも非常に便利です。

まとめ

「大阪文化館・天保山」は、過去のサントリーミュージアムから発展を遂げ、今日では多彩な展示会やイベントを通じて国内外から訪れる多くの観光客に文化体験を提供しています。美術館としての役割を超えて、地域の文化拠点としての存在感を高め続けており、今後も新しい企画を通じて多くの人々を惹きつける場所であり続けるでしょう。

Information

名称
大阪文化館・天保山
(おおさか ぶんかかん てんぽうざん)

大阪ベイエリア

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